今年の年間Planの大イベント、大船フラワーセンター!これまで2回しか行けなかったが、11/4(日)ようやく3回目が実現。

期待してたコスモスが美しく咲き、菊花展秋バラシュウメイギクなどの初期の紅葉、みんな良かった、楽しかった。悔しかったのは、草地が歩けないので薔薇を観る視点は低いまま、大きい菊はトップが見えない。情けなかったが、まだ歩けない。「そうだ、いつの日か歩くしかない。」と思った。

今年の秋バラは猛暑のため、そんなに豪華に咲いてはいない。でも時折の強い香りに驚かされた。素晴らしかった!

恒例の神奈川県「菊花展

Was born in a small town with ”chrysanthemum.” Fondly remember the days my father had been taking care of chrysanthemums. Also remember small colorfull mums Ann put on her entrance door every year in Vermont. It was lovery!

大きくきれいに咲いてほしい
11/2
11/12

11/25 朝:1か月以上美しく咲き続ける菊、今が一番の見ごろか?

リハビリなのに「散歩」のような楽しい時間だった。ただし、車椅子を持って行ったので途中から使ってしまった。反省。でも、スマホで写真が撮れてしあわせ。こんな日があってもいい。午後の訪問診療ではいつものように「元気です。」

10/22  6月25日から4か月ぶりの花壇散歩、といっても今日は「車椅子で花壇のコスモスを楽しんだ」という感じ。でも、楽しかったので良いとしよう。コスモス、バラ、百日草、りんどうが咲き、エノコログサが海岸沿いに咲いていた。空はすっきりと青、海はキラキラ、美しい横浜の風景だ。今日は車椅子で、近所も連れて行ってもらった。桜の葉が少しずつ色づき、金木犀が咲いていた。

ハイム周辺百日紅が終わり、金木犀が咲き、も咲いていた!山口さんちの桜並木も紅葉が始まっていた。美しい秋だ。

ハイムガーデン散歩日誌 9/15-10/22 or later 

ハイムガーデン散歩_7

9月の詩,The Best Poems for September

John Keats’, `Ode to Autumn`

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10月  11月  12月 

秋の季語

秋の山  秋の野  花野  秋の田  刈田  秋の水  水澄む  菊人形  きのこ狩り  紅葉狩り  芋煮会  秋思  椿の実  橡の実  柿  林檎  葡萄    初紅葉  薄紅葉  黄葉  照葉  黄落  柿紅葉  雑木紅葉  漆紅葉  銀杏黄葉  桜紅葉  樫の実  椎の実  コスモス  皇帝ダリア  白粉花  鳳仙花  秋海棠    残菊  紫苑  風船葛  弁慶草    稲の花  落穂  稗  玉蜀黍  蕎麦の花  野菊  藤袴  曼殊沙華  桔梗  女郎花  男郎花  吾亦紅 

10月

◆ 息切らし歩いた空にゴジラ雲
◆ 川も湾(Umi)も秋風に波揺らしおり
◆ 秋の陽に白波光る平潟の海

10/21 花壇散歩が難しそうに感じ、ちょっと意気消沈義気だった。

◆ ひな菊もテーブルで見る椅子生活
◆ ミズヒキのちいさき花のそっと咲き
◆ ベランダのMarigoldに秋を知る
◆ 秋風に乗れるかヨットが勢ぞろい

10/22(日)、23(月)と、続けて花壇散歩実現。

◆ 海沿いの庭にコスモス風に揺れ  
◆ コスモスの季節に花壇の散歩かな
◆ 湾の庭コスモスダリア吾亦紅
◆ ひな菊が秋を告げるかそっと咲き
◆ 青空に高く顔上げ金木犀
◆ 海面近く鴎群れ飛ぶ秋の朝  10/24

10/25 こもれびにて

◆ リハビリを初めて楽しと思えし日
◆ リハビリの我が背を押すや秋の風
◆ 秋風を受けて一歩ずつ進む
◆ 心地よし雑木色づく歩行コース
周辺の市民の森

11月

◆ 今年(kozo)もまた空高く咲くコスモスよ
◆ ひそやかに強く香るや秋の薔薇
◆ ノイバラの小さき赤い実揺れる秋
◆ 野菊咲く里山の道に思い馳せ
◆ 小菊あり思い出はいつも「人形展」
◆ 遠い日に父の愛でたる懸崖菊
大船FCの花を見て

11/17 急に寒くなり、Daycareの大きな浴室も外の冷たい雨に曇りがち。

◆ 秋雨に浴室かすみ声くもる
◆ 秋風にふと見渡せば樹々寒し
◆ 夕空に三日月冴えて冬近し
◆ 冬日浴び浴槽に左腕伸ばしてみる(”Very Good” by Ms. Murata)
◆ 秋の午後「からたちの花」そっと弾き
◆ 北秋の道の奥なる白き花(一緒に弾いた「北秋の」より・・)ダメかな?

 リハビリのモットー「私の仕事はリハビリです」「ナニクソ!」「歩かないと歩けなくなる」は続く。「しりもち事故」以降、復活に意外に苦戦⇒約2か月かな?

Walking March Slow (YouTube)

 ★9/22 Wonderful to have a dream  9/23 「生きる目標」  9/24「頼りにされると嬉しい」理論  9/30 “室内10週”復活へ  10/8 ヒロさんに楽譜進呈  10/11今度は中国から?  10/15 Schbert’s Military March for WalkingYouTube_1, YouTube_2)  10/16 歩行指導(読むこと!)  10/19 自宅で調理実施準備  (ピアノ協奏曲第23番イ長調 K. 488)  10/22 FB友人+ハイム花壇散歩10   10/24 ゆかし夢  10/25 「リハビリが好き」  10/27 椅子でピアノ練習  11/4 秋晴れの日々, Nina is coming!


9/23 リハビリは順調でも、時に目標がかすんで見えるときがある。いろんな人と交流はしても楽しいのか、ただ時間を過ごしているだけではないかと考えたりもする。そんな時は「誰かのために生きる」ことも少しは考えてみる。私が生きる励みにしている人たちを思い出して。午後はGhim夫妻と親友Matsuさんが訪ねてくれた。涼しい午後、ゆっくり楽しい話と歌まで歌ってよい日になった!元気が出て、「もっと動けるようになろう」と思った。単純な私!

9/23朝の私の部屋

Thank you for the kind words and the photos. We all look quite cheerful, isn’t it? We too enjoyed a great deal. I believe we had very interesting discussions.

‘Le Temps des Cerises’ with Sylviane 9-24

9/24 KenKumi一家が来て大船F.C.でピクニック。いろいろ悩みや事情があっても会って話してるといろんなことが見えてくる。涼しくなった秋晴れの日、大好きな家族が私に会いたいと来てくれる私がみんなに会うとうれしいに違いないと思ってきてくれる!「相互におもいやり支えあう」のだ。それこそ家族ならではの暗黙の諒解、うれしく楽しくお互いを必要としあう、幸せの理論だ。「頼りにされると嬉しい」理論と名付けよう。

この日は,MariとSimon にも車椅子を押してもらった。Simonはバラ園で「メンデルスゾーン」も発見してくれた。素晴らしい日だった。

9/25 PT W女史には左足の筋力が低下しているのでトレーニングの指示あり、頑張る。9/26 小野医院受診: 水虫菌あり。受診は快適。

今日9/26、Dr.OのBlog更新。ちょっと手がかかったけど「頼りにされると嬉しい」そのものだ。Blogが自由が丘の地域の方に紹介されるようだ。「O先生の科学者としての視点・観点・洞察・ご興味がこのブログの最大の特徴だと思う(ただの「自宅周辺の花、虫を中心に据えた日々、雑感が中心」の普通の人のブログと全然違う)」と伝えた。

9/30 “室内10週”復活  歩行訓練は尻込みばかりで踏ん切りがつかない状態が続き、9/29早朝ラグビー観戦でDaycareでほぼ眠っていたり、態度が悪いのを反省(Daycare F看護師から「足の治療の前に右足のソックス・靴が履けるはず」と注意され自分の甘えを反省。この日は下着・パンツも必死で立ってはいて、自分では精一杯やったつもりだったのに足りなかった。)。「これでは、ハイムガーデン散歩もおぼつかない」と思い、今週末土日の目標を「室内10週x1日3回」に設定。土曜午前は成功!やればできる。やるしかない!

10/2 訪問リハ W女史から「先週の歩行と全然違う」とほめてもらった。歩行が怖くなくなってきた、特にW女史が左脇をグッと支えてくれていれば!私からのお礼の「からたちの花」のピアノ演奏だったけど。昨日のHanaさんからのやさしいお手紙にも心が平和になった。改めて素敵な人だと思った。10/4 先週金曜「足の治療の前に右足のソックス・靴が履けるはず」といわれたので、今日は自分でできる範囲で足の治療を終えた。やった!叱られたら教訓を引き出すんだ!

10/8誰かのために生きる」こと(9/23)を楽しみ・励みにすることは良いことだ。今日はPTMrs Onodが、2Fに入居中のヒロセさんが「寂しがっている」と、下に連れて来てくれた。一緒に歌を歌った人なので、持っていた「庭の千草」「からたちの花」「月の砂漠」の楽譜を渡した。とっさに渡せたことがうれしかった。(10/13ヒロさんがDayucareに来ていて、一緒に歌を歌ってくれた。細いきれいな声は残っていたが認知症が進んでいて自信がなさそうだった。「もう一度元気になって!」)

私の工夫、色付き楽譜
Komorebiではこんなのを作って遊んでる私

(同10/8) リハビリの時OT Mr.Nishiに質問をした「なぜ女性の片麻痺の人をほとんど見かけないのか?長生きできないのか?」と。私の印象では、街を歩いたりこもれびにいるのもほとんど男性だから。回答:「そんなこと全然ないですよ。平気で10年、15年すごしてますよ。ここの入所者にもいますよ」と。多分、男性より女性の方があまり麻痺のまま外を歩くのは好まないのかもしれない。私の場合は上手に歩けるようになればいいだけのことだ!10/29 に薔薇を見にMr.Shim氏宅へ行けるかもしれないことになった。

10/11 順調に歩行距離と歩行法改善中。数日前Ninaから日本に来ると!うちに来てほしいと依頼中。世界中から友人が来る!(ちょっと、かなりオーバー)花壇にはコスモスがいっぱい咲いてるらしい。見にいかなくては!今日はAidenのお誕生日だ!

10/15 シューベルトの軍隊行進曲を前田さんがピアノ演奏してるYouTubeがあったので、アレンジして「Private歩行訓練動画(上の動画)作成。音は元気でテンポよく程よい緩急もありなかなか良い。大成功!楽しかった。10/16 「22分Version動画」も追加作成

10/16 my PT Mrs Wat’s advice on my walking.

円覚寺のコスモス
大巧寺のシュウメイギク・きれい!

10/19 昨日のコロナワクチン接種会場集合に遅れた人がいて悲しくて怒ったけど、怒っても「忘れた」人は困るだけ・・かな?と思って諦めた。それより、友達もいっぱい増えて忙しくしてる私を幸運と思わなくては!行きたいところもいっぱいあって「できない」と落ち込むより、早くできるようになるにはどうしたらいいか、考える方が理にかなっているというもの。病院でPT Suzukiに会った!うれしかった。話をする時間はなかったけど「歩くの、少しはうまくなりましたよ」と伝えた。きりっとしたお顔が素敵だった。

10/18:こもれびリハ・今年度の最終目標(適当に思いついただけだったけど)”調理(スープを作る)”にこもれびの人が乗ってきてくれているので、頑張らなくちゃ。こもれびでは、私は「10分ぐらいは立っていられる」との理解らしい。無理!膝がガクガクし痛くなる。 10/18はヨットのSinzoさんの自宅前を通った。幸せそうな人には幸せそうな家族がついているのを見た!Soup, soup, soup!

10/21 fukufuku 南部市場お魚

今日の音楽は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトピアノ協奏曲第23番イ長調 K. 488 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽・ファビオ・ルイージエフゲニー・キーシン

10/22  ワクチン接種会場集合問題では2,3日感情のすれ違いがあったけど解決。10/21 特に意図なくFBの顔写真を変更したら、思いがけずFB友人から多くのメッセージが届いた。私の方がびっくりした。10/23 PT Mrs Watに助けてもらって「ハイム花壇散歩10」実行。コスモスが揺れて歓迎してくれた。さわやかな秋風の中、力を込めて約20分歩いた。この頃やっている「22分音楽入り歩行練習」の成果だ。


Replies from my FB friends Oct 21

10/24 このごろ見る夢はなぜか道路を車でとばすのが多いのに、この日久しぶりに見た夢は静かな動画で、誰なのかなかなか思い出せないが出てきた。なのになぜか心地よい。あとで「Oh it’s TaeHyung!」だと思いだし笑ってしまった。TaeHyungは笑顔も嫌な顔もなくただ静かにしていた。ほんの1,2分の一瞬だったけど楽しくうれしい夢だった。

10/25 今日のこもれびリハビリは戸外歩行だった。いつもと同じようにホールの出口から外に出て歩き始めると心地良い追い風が吹き、歩いているとき急に「私ってリハビリが好きだ!」と初めて思った。何だかうれしく可笑しかった。いつも付き添って的確に指導してくれるOT Mr. Nにも伝えた。(この日の 俳句

ハイム花壇の茅
Komorebi

10/27 25日に続き、戸外歩行のスピード向上(これまでは10分台。10/25 9’26” 10/27 9’10”)。今日はピアノを椅子に座って弾く訓練を取り入れてもらい、勇敢にも(大胆にも、無謀にも)実行してみた。最初は良かったが、途中から腰の筋力不足が気になりだしパニック寸前だった。要注意、厳重注意!でも、良かった。リハビリの方向がわかってくる。パニック寸前の気持はヨーク大学での「軍事訓練」で組立柵に上っていくときの恐怖感を思い出させた。

車椅子ピアノのイラストがあったのにはびっくり
こんな風になりたいものだ
これに入りの階段があった

10/31 この数日はほぼ順調に歩行練習。花壇にも2回(10/2910/30)でた。2024/1/19のコンサートの「足」も確保できた。秋晴れの良い日が続いている。

11/4 秋晴れの日が続く。気持ちが良い日々だ。今日は「らら・むーぶ」の車で大船植物園だ!歩行練習もほぼ順調。ピアノも少し落ち着いて弾けるようになってきた。Mrs Shim とSylvianeの文通も「開通」できたし、なんと言っても Ninaが我が家に来るという「大事件」ももうすぐだ。

11/4 大船FCへ。らら・むーぶさんの運転がちょっと”コワ”かったけど車は乗り心地よく「許容範囲」としよう。あとは、一緒に行ってくれる人も楽しくないと「リハビリにつき合わせているだけでは?」と弱気になってしまう。あとは写真撮って「思い出作りしてるだけでは?」とか。でも、きれいな写真が撮れると嬉しく、次の朝自分の身体が少しだけ丈夫になったのがわかる。マイナス思考は止めよう。その時間とお金と労力は使っちゃったんだから!Everything is good and usefull!” ’23 Ofuna Flower Centre_3

9/9 の大発見。楽しみすぎる!音楽堂なら行ける、普通に聴けるよう頑張る!曲目も大好きなSong Series (Cycles)二つ並んでいるではないか!2024/1/19(金)19:00 開演(18:15 開場)

「白鳥の歌 「遥かなる恋人に寄す」

現代最高峰のリート歌手として知られ、世界中の音楽祭やコンサートホール、オペラ劇場で活躍するテノール、イアン・ボストリッジが音楽堂初登場。シューベルト不朽の名曲「白鳥の歌」を中心とした、繊細にして奥深く、美しい詩と歌の世界。

  • ベートーヴェン:「遥かなる恋人に寄す」Ludwig van Beethoven :An die ferne Geliebte op.98
  • シューベルト:「白鳥の歌Franz Schubert :”Schwanengesang” D957/96
  • 予約サイト
  • 車椅子席あり(付添一人無料)、舞台右手前。P は音楽堂へ要予約 045-263-2567
  • lalamove予約

イアン・ボストリッジ[テノール]
Ian Bostridge, Tenor
世界各地で目覚ましい活躍を続け、ザルツブルク、エディンバラ、ミュンヘン、ウィーン、サンクトペテルブルク、オールドバラ等の音楽祭や、ウィーン・コンツェルトハウス、カーネギー・ホール、アムステルダム・コンセルトヘボウ、バービカン・センター、ウィグモア・ホール等のコンサートホールに登場。『冬の旅』、『戦争レクイエム』、『イルミナシオン』、『少年の魔法の角笛』、『夏の夜』など。

オペラでも、ベルリン・ドイツ・オペラで《ヴェニスに死す》のアッシェンバッハ、ミラノ・スカラ座で《ねじの回転》のクィント、パリ国立オペラでヘンデルの《イェフタ》、バイエルン国立歌劇場で《ポッペアの戴冠》のネローネと《放蕩児の遍歴》のトム・レイクウェル、ウィーン国立歌劇場で《ドン・ジョヴァンニ》のドン・オッターヴィオ、イングリッシュ・ナショナル・オペラで《魔笛》のタミーノと《セメーレ》のジュピター、ロイヤル・オペラで《テンペスト》のキャリバン等、多くの役どころを演じる。

録音の分野でもグラモフォン賞をはじめ数多くの賞を獲得し、グラミー賞には計15回ノミネートされている。オックスフォード大学で歴史学の博士課程を修了。2004年には大英帝国勲章のひとつであるCBE勲章を受勲。Faber&Faber社より出版した『Schubert’s Winter Journey: Anatomy of an Obsession』(邦訳『シューベルトの「冬の旅」』)は、2016年ダフ・クーパー賞を受賞した。

Introduction

Ian Bostridge’s extraordinary international career has taken him to the foremost concert halls, orchestras and opera houses in the world. Synonymous with the works of Schubert and Britten, his recital career has taken him to the Salzburg, Edinburgh, Munich, Vienna, Aldeburgh and Schwarzenberg Schubertiade Festivals and to the main stages of Carnegie Hall, the Bayerische Staatsoper, La Monnaie and Teatro alla Scala. In opera, Ian has received particular praise for his interpretation of Aschenbach Death in Venice at the Deutsche Oper & Peter Quint The Turn of the Screw for Teatro alla Scala. His recordings have won all the major international record prizes and been nominated for 15 Grammys.

Highlights of the 23/24 season include artistic residencies for the San Francisco Conservatory of Music and as Duo Artist in Residence at LIED Basel with Julius Drake.

Ian Bostridge; “SCHWANENGESANG”;
Schubert: Schwanengesang, D. 957 – Die Taubenpost
ナタリー・シュトウッツマン 「セレナード」 シューベルト 歌曲集「白鳥の歌」 D.957 から
ゲルハルト・ヒュッシュ 「白鳥の歌」 から ”はとの使い” シューベルト D 965A 1963

Ian Bostridge–tenor Antonio Pappano—piano 2009

★Schubert: Schwanengesang, D. 957 – Die Taubenpost · Dietrich Fischer-Dieskau · Gerald Moore

歌曲集 白鳥の歌 D957
 1. 愛の使い / Liebesbotschaft 
2. 戦士の予感 / Kriegers Ahnung
3. 春の憧れ / Frühlingssehnsucht  <Serenadeがない>
4.すみか / Aufenthalt
5. 遠い地にて / In der Ferne 
6. 別れ / Abschied 
7. アトラス / Der Atlas 
8. 彼女の肖像 / Ihr Bild 
9. 漁師の娘 / Das Fischermädchen 
10. 都会 / Die Stadt 
11. 海辺にて / Am Meer 
12. 影法師 / Der Doppelgänger 

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン) ジェラルド・ムーア(ピアノ) 録音 1962年
全曲一覧
1.恋の使い
2.戦士の予感
3.春の憧れ
4.セレナーデ
5.わが住処
6.はるかな地で
7.別れ
8.アトラス
9.かの女の肖像
10.漁師の娘
11.都市
12.海辺で
13.ドッペルゲンガー(生き霊)
14.鳩の使い
Schubert: Schwanengesang, D. 957 | Julian Prégardien

0:00 7. Abschied
4:20 6. In der Ferne
12:10 4. Ständchen
16:05 3. frühlingssehnsucht
20:06 2. Kriegers Ahnung
26:15 1. Liebesbotschaft
29:35 5. Aufenthalt

Schwanengesang, D. 957: I. Liebesbotschaft

Baritone Vocals: Matthias Goerne Piano: Christoph Eschenbach Composer: Franz Schubert

Schubert: Schwanengesang D. 957 – Piano Sonata D. 960 19 本の動画

シューベルト 《愛の使い》 Liebesbotschaft 歌曲集「白鳥の歌」より【白鳥の歌/字幕で聴く歌曲】ペーター・シュライアー歌唱

第1曲 「恋の使い」(Liebesbotschaft)
L・レルシュタープ詩
實吉晴夫邦詩
G(ト長調)2/4拍子、
75小節。

銀色に光る小川 
あの娘の家に急ぐ
おまえは僕の使い 
便りを届けてくれ
庭に咲いた草花は 
あの娘の胸の粧い
真紅に燃えるバラの花を 
涼しい流れに浸そうよ
真紅に燃えるバラの花を 
小川の流れで咲かそうよ
岸であの娘がまどろみに 
僕を想って沈めば
やさしく慰めてくれよ 
僕はすぐに帰ると
やさしく慰めてくれ 
僕はすぐに帰るから

赤い夕陽が沈めば 
あの娘の子守り歌
せせらぎを聞かせてやれ 
恋の夢を見せろ
恋の夢を見せてやれ
第5曲
「わが住処」
(Aufenthalt)
L・レルシュタープ詩
實吉晴夫邦詩


荒波、うなる森、
岩場がわが住処
荒波が、うなる森が、
岩肌がわが住処
重なる波のように、
絶え間なく押し寄せる
わが涙
尽きることなく
絶え間なくあふれてる
森の樹をゆるがせる
吹きすさぶ風のように
心に隙間風が
絶え間なく吹いて来る
心の寒い夜風が
むき出しの岩肌は
とこしえに変わらぬ
苦しみだ
時を経てもいつまでも
変わらない
荒波、うなる森
岩肌がわが住処
荒波が、うなる森が
岩肌が、
荒波とうなる森が
わが住処
第9曲
「かの女の肖像」
(Ihr Bild)

H・ハイネ詩
實吉晴夫邦詩


夢にみたあの娘の絵すがたが
いつの間にやら 命を受けて
口もとに ほほえみ浮かべた
二つのひとみに涙が光る
ぼくの目にも涙が浮かぶ
信じられないよ 君がいないなんて!
第13曲
「ドッペルゲンガー(生き霊)」
(Der Doppelgänger)
H・ハイネ詩
實吉晴夫邦詩

夜更けの 町は静か

この家に住んでいたあの娘は
とうの昔 去って

同じ場所に残る家

人のいる空を見つめて
手を握り 苦しそう

寒気が身体を襲う

月明かりに私の顔

生き霊よ 青い鬼よ!

なぜこの私の昔の苦い恋を
もう一度繰り返すか?
第2曲
「戦士の予感」
(Kriegers Ahnung)
L・レルシュタープ詩
實吉晴夫邦詩
c(ハ短調)3/4拍子、
122小節。

周りを囲む戦の仲間
胸が重くなる
戦のただ中にいても
焦がれる心

幾度も夢に見た
あの娘の胸あの娘の胸
炉端に火が燃えて
腕の中に眠るあの娘

かがり火が燃えて
武器を照らす
独り寝になれて
寂しさに耐えて
涙に袖を濡らす
袖を濡らす

おお、希望を捨てるな
いつかまた逢える
戦い抜け

やがて私も安らかに
眠る
君もお休み
君もお休み!
おお、希望を捨てるな
いつかまた逢える
戦い抜け やがて私も
やすらかに眠る
君もお休み
君もお休み!」
第6曲
「はるかな地で」
(In der Ferne)
L・レルシュタープ詩
實吉晴夫邦詩

世を捨てて逃げる人は 異国をまわり国を忘れ
親を憎み 
友を捨てて 
幸せにはめぐりあわないで滅ぶばかり

恋にやつれ目には涙 
つきぬ思い

故郷は遠く胸に秘めて
愚痴も言わず 星を見上げ
希望もむなしく 
倒れるばかり
そよぐ風に波が立てば
日の光が
つかの間かがやく

でも光は すぐに消えた
世捨て人の心からの挨拶をおくろう
そよぐ風に波がたてば
日の光がつかのま差して
すぐに消えて 
傷を残した

心をこめた別れのことば
挨拶をおくろう
第10曲
「漁師の娘」
(Der Fischermädchen)
H・ハイネ詩
實吉晴夫邦詩


美しい娘 小舟を捨て
私のそばへ来て 手に手をとろうよ
そこに腰を下ろして
手に手を取ろうよ
ふたりは幸せ



顔を胸に当てて抱きしめれば
荒い海よりもずっと楽だろう
荒い海に毎日もまれている君


ここでやすめよ
この心も海と同じだ
嵐も津波も避けられないけれど
深い海の底に
真珠が眠る

真珠が眠る






Der Doppelgänger
German source: Heinrich Heine

Still ist die Nacht, es ruhen die Gassen,

In diesem Hause wohnte mein Schatz;

Sie hat schon längst die Stadt verlassen,

Doch steht noch das Haus auf demselben Platz.

Da steht auch ein Mensch und starrt in die Höhe,

Und ringt die Hände, vor Schmerzens Gewalt;

Mir graust es, wenn ich sein Antlitz sehe –
Der Mond zeigt mir meine eigne Gestalt.

Du Doppelgänger! du bleicher Geselle!

Was äffst du nach mein Liebesleid,

Das mich gequält auf dieser Stelle,

So manche Nacht, in alter Zeit?
第3曲
「春の憧れ」
(Frühlings-sehnensucht)
L・レルシュタープ詩
實吉晴夫邦詩


やわらかなそよ風 
花の香もただよう
やわらかなそよ風が 
花の香をただよわせ
身も心もなごませる 
希望に胸をはずませる 
風の道をどこまでも 
香を追って進もうよ 
でも、どこへ?
せせらぎが聞こえる 
谷底へ下ろう
せせらぎは絶え間なく 
谷間まで続いてる
浮く波も足を速め 
水に映る青い空
何が胸を惹きつける 
谷底には何がある
下へ、下へ?

黄金の陽の光 
喜びを知らせる
黄金の陽の光を 
惜しみなく注がれて
幸せを約束する 
やさしく微笑みながら
嬉し涙を誘われ 
思わず頬を濡らした
何故かしら?
緑に囲まれて 
輝く花吹雪
山と森に囲まれ 
白く光る花ばな
何もかも初日を浴びて 
つぼみも芽も顔を出す
命の芽を吹き出して 
すべて願いはかなった
さて、君は?

満たされぬ憧れ 
涙はとめどなく
満たされぬ憧れを 
いつも泣いてごまかす
求めるのはただ一つ 
飢えと渇きを鎮める
君のやさしい微笑み 
それこそほんとうの春
君だけが・・。
第7曲
「別れ」(Abschied)
L・レルシュタープ詩
實吉晴夫邦詩

さらば! 明るい街角 
馬はひづめ打ち鳴らし 最後の合図を待っている
悲しい顔はみせない
別れるときも同じだ 
別れる時も同じだ
さらば明るい町角
庭木の緑よ
川に沿って馬を飛ばし
別れのうたをくちづさむ
悲しい歌は歌わない
別れるときも歌わない
別れるときも同じだ 
さらば緑の庭木よ 
さらばやさしいギャルたちよ 
花の香りがただよう 
家の窓から見送る
いつものように手をふるがまわれ右はしないぞ 
二度と戻りはしない
さらば やさしいギャルたちよ 夕日も沈むとき さらば!
金色の星がまたたく
夜空の星に導かれ 
この世の果てを旅する
行く手を照らす 
守り神 
さらば! 
夕日は沈んでゆく 
窓辺のあかりよ
人恋しく照る光たち 
夜人を待っている
でも今日は寄らずに行こう
たとえ今日が最後の別れの日と決まっても
さらば 窓辺のあかりよ
さらば 星たちよ
窓のほのかなあかりが 星のかわりをしてくれる
ここで休ことはできない ついてきても ムダだ 
ここで休めはしない 
ついてきても ムダだ
さらば 星たちよ さらば!
第11曲
「都市」
(Die Stadt)

H・ハイネ詩
實吉晴夫邦詩


遠くの隅に 霧にかすんで
町の姿が現れてきた

なまぬるい風 
灰色の水路
かなしげに進む

船の船頭
ふたたび 
夕日が姿を見せた

照らし出される
別れの現場




















第14曲
「鳩の使い」
(Die Taubenpost)
J・G・ザイドル詩
實吉晴夫邦詩

鳩を一羽飼っていた 私に忠実な
わき目もふらずに 
飛んでってくれた

数え切れぬほど 
何度も飛ばした
目指すあの窓へ 

あの娘の家に
あの娘の窓の下で 
姿に見とれ
私の挨拶を 
伝えてくれた

便りはもうおしまい 残るは涙
おまえの役目は 
もうおしまいだ
夜も昼も休まず 
飛び続ける
それだけが鳩の 
生きがいだった

疲れも知らずに 
飛び続ける
餌もほしがらず 
忠実な鳩!

この胸に抱きしめて キスしてやりたい
その名前、分かる?

恋を運ぶ使いの 
名はあこがれ
この胸に抱きしめて キスしてやりたい

その名前、分かる?
恋を運ぶ使いの 
名はあこがれ
第4曲
「セレナーデ」
(Ständchen)
L・レルシュタープ詩
d(ニ短調)3/4拍子、
Mässig(ほどよいテンポで)

人気ない真夜中に、
きみを呼ぶ
静かな町角に出ておいで!
ささやく梢に月の光、
月の光 人に見られても、
気にはするな、
気にはするな!
ナイチンゲールの鳴く
声も、きみを呼ぶ
やるせないこの恋を
歌ってる
鳥も知っている
恋の悩み、胸の痛み
銀色の声で胸をゆすり、ハートを刺す
心があるなら
聞いてくれ!
震えて待つぼくを、
迎えてくれ、
迎えてくれ!やさしく
第8曲
「アトラス」
(Der Atlas)
H・ハイネ詩
實吉晴夫邦詩


かわいそうなアトラス
かわいそうなアトラス
この世のすべての苦しみを
ひとりで担うのだ

背負いきれなくて
胸が押しつぶされても
自ら選んだ道だ
はかりしれぬ愛を求め
はかり知れない不幸に落ちる
みずからまいた種だ

かわいそうなアトラス
かわいそうなアトラス
この世の苦しみをひとり担っていこう
この世のすべての罪を!


第12曲
「海辺で」
(Am Meer)

H・ハイネ詩
實吉晴夫邦詩

海の沖の方まで夕映えに照らされて
二人は漁師の小屋に黙って座りこんだ

濃い霧 上げ潮 
カモメが群れ飛ぶ
君の目からあふれる涙がこぼれて
君の手をぬらした

私はひざまずいて
君の白い手から涙をすすった

あれ以来 やせ細り 死ぬほど焦がれる

あの哀れな女が 涙で毒を盛ったのだ



Der Doppelgänger

German source: Heinrich Heine
Still ist die Nacht, es ruhen die Gassen,
In diesem Hause wohnte mein Schatz;
Sie hat schon längst die Stadt verlassen,
Doch steht noch das Haus auf demselben Platz.
Da steht auch ein Mensch und starrt in die Höhe,
Und ringt die Hände, vor Schmerzens Gewalt;
Mir graust es, wenn ich sein Antlitz sehe –
Der Mond zeigt mir meine eigne Gestalt.
Du Doppelgänger! du bleicher Geselle!
Was äffst du nach mein Liebesleid,
Das mich gequält auf dieser Stelle,
So manche Nacht, in alter Zeit?
English © Richard Wigmore
The night is still, the streets are at rest;
in this house lived my sweetheart.
She has long since left the town,
but the house still stands on the selfsame spot.

A man stands there too, staring up,
and wringing his hands in anguish;
I shudder when I see his face –
the moon shows me my own form!
You wraith, pallid companion,
why do you ape the pain of my love
which tormented me on this very spot,
so many a night, in days long past?
夜のしじま、寝静まる路地、
この家に昔あの人が住んでいた。
とうにこの町を去ったのに、
家は今も同じ場所に立っている。

そこに男がひとり、家を見上げて
悩ましげに手をもんでいる。
(両手をよじっている)

その顔を見てぞっとする―
月明かりに見えるのはわが姿。

わが分身よ、青ざめた友よ!(青ざめたもう一人の私よ)
なぜ私の恋の苦しみを真似るのか、

この場所で、その昔、幾夜も
私を悩ませたあの(愛の)苦しみを。
 (訳:船津 建)

Der Doppelgänger

「遥かなる恋人に寄す」

ふきのとうホール レジデントアーティスト 小菅優コンサートシリーズ Vol. 2 

ドイツ歌曲の夕べ ミヒャエラ・ゼーリンガー (メゾ・ソプラノ)
2019年12月7日 プログラムノートより

ベートーヴェンの死後、彼の引き出しの中に二つの女性のミニチュアの肖像画と、郵送することなく保管されていた手紙が発見されました。「私の天使、私のすべて、私自身よ」と始まる「不滅の恋人」の名で知られているこの熱烈なラヴレターが誰への手紙なのか、今まで何人もの研究者によって解明しようとされてきました。特にこの作品「遥かなる恋人に」は、そのベートーヴェンの相手へのメッセージなのではないかと言われ続けてきました。

ベートーヴェンはたくさんの歌曲を残しましたが、この作品は6つの歌が絶え間なく続けて歌われる連作歌曲となっています。作詩は当時医学生だったヤイテレスという21歳の若い青年で、遠く離れる愛する人への憧れが、美しく切ない自然の描写とともに語られています。その景色と季節の中を旅しながら、様々な感情が滲み出てきて、最後の曲(6番)「この歌を聴いてくれ、愛する君のために歌ったこの歌を」では慰めのようなメロディで歌われ、「そして君は僕の歌を歌う」で初めて相手側を想像します。(この最後のテーマはシューマンも妻クララへの気持ちを表しているピアノソロのための「幻想曲 Op. 17」で使っています。)このクライマックスの後、ピアノでまた最初のテーマに戻り、輪廻転生するようなラストで終わります。最後まで憧れが続くが掴むことのできない愛。この切ない心境は、ベートーヴェン自身の恋を表しているのでしょうか。

Beethoven : An die Ferne Geliebte, op.98 (English subtitles)Dietrich Fischer-Dieskau and Gerald Moore

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