2020.8~ (◇は自作)

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なつぞらの霞むや空に赤い月 by me

先週8/2頃、小学生のLiliちゃんからもらった大きな月をうたった俳句への返句


淋しさの蚊帳吊草を割きにけり (富安風生)

もの寂しい気持ちから、道端の蚊帳吊草にふと手が伸び、子供の頃のように裂いてみます。線香花火が火花を散らしたような蚊帳吊草。子供が茎を裂き、蚊帳を吊ったような形にして遊んだことから、この名がつきました。(季語=蚊帳吊草)


露草や父に老後の庭十坪 (高橋悦男)

草々に囲まれ、おだやかな老後を過ごす父。この十坪の庭が、父の宝物です。ひっそりと、みずみずしい露草が咲いています。(季語=露草)


逃ぐる子を臭木の花に挟みうち (波多野爽波)

子供と追いかけっこをして、白い小花が群がり咲く臭木の前へ追い詰めます。臭木は日当たりのよい場所に自生する中低木。葉に悪臭のあることからこの名がついたのですが、花は良い香りがします。(季語=臭木の花)


棗の実父似と言はれ父知らず (村上喜代子)

童謡「あの子はたあれ」でも歌われ、親しまれてきた棗(なつめ)の花。愛らしいその実に、幼い頃を思い出します。父に似ているといわれるけれど、その顔も覚えていないことに、淋しさを覚えます。(季語=棗の実)


会へば兄弟ひぐらしの声林立す (中村草田男)

遠くに住み、なかなか会えない兄弟も、会えばたちまち兄弟に戻ります。カナカナと美しい蜩の声が響きます。(季語=ひぐらし)


若き日の思い出遠く白い雲 me

猛暑の歌のステージで、「くもさん」を歌って。こんな楽しい思いができるのも音楽の楽しみ。夏の思い出、荒城の月、Vaga Luna, Rosa、Der Nussbaum など11曲を 心を込めて歌いました。8/14


影の山羊影の草喰み敗戦日 (熊谷愛子)

今日は終戦の日です。影の草を食べる影の山羊は、生命の幻。静かに生と死をみつめます。(季語=敗戦日)


生まれ出て泡立草にまぎれけり (柿本多映)

秋の野に、黄色い小さな花が泡立つように咲く泡立草。そのなかに生え出た目立たない草に、心がそっと寄り添います。泡立草は秋の麒麟草ともいいます。繁殖力が強く身近な川原や野原でよく目にする背高泡立草は、北米原産の別の種です。(季語=泡立草)


夏舞台終えて楽しき曲(うた) 選び

演奏会が終わり、うまくいかなかった曲の練習だけでなく、新しい曲も選んでいる。先生からはヘンデル、わたしはグノーの歌曲もいいなぁと思う。こんなことを考えている午後  8/19


たっぷりと鳴くやつもいる夕ひぐらし (金子兜太)

カナカナカナと蜩が鳴いています。美しい声で鳴く蟬です。長時間は鳴き続けず、何度も繰り返し断続的に鳴き、終わりは静かに森に消えてゆくような優しさと哀愁を感じさせます。よく聞くと、元気にたっぷり鳴く蜩もいるようです。(季語=ひぐらし)


ふつくりと桔梗のつぼみ角五つ (川崎展宏)

秋の野に凜とした紫の花を咲かせ、古くから愛されてきた桔梗は、その蕾も魅力的です。五角形の鋭角を持ち、風船のようにふくらみながら、ぴったりと閉じている桔梗の蕾。「ふつくりと」から、今にも花開きそうな愛らしさが伝わってきます。(季語=桔梗)


4月孫インスタに西校東北大

誇らしげに短い経歴を書き込んだ孫のこころ意気☺️ 孫が訪ねて来てくれたので思い出して作ってみました。8/25


風の音は山のまぼろしちんちろりん (渡辺水巴)

「ちんちろりん」は松虫のこと。松風のように、身にしみわたる澄んだ音色で鳴き、鈴虫とともにきれいな鳴き声の虫として親しまれてきました。山を吹き抜けるような風の音に混じって、松虫の声が響きます。(季語=ちんちろりん)


空へゆく階段のなし稲の花 (田中裕明)

綿毛のように頼りない稲の花が微風に揺れています。午前中の数時間だけ開花し受粉、やがて実りへ向かう命の営みです。青空を仰ぎ、思いは遙かな天上の世界へ向かいます。白血病を発症し45歳で亡くなった裕明。遺句集『夜の客人』の1句です。(季語=稲の花)


紫苑にはいつも風あり遠く見て (山口青邨)

野菊に似た薄紫の花を優しく咲かせる紫苑。ほかの草に抜きんでて高く咲き、風に優しく揺らいでいます。薬草として中国から渡来、平安時代からその美しく可憐な花が愛されてきました。『今昔物語』『源氏物語』などにも登場します。(季語=紫苑)


死ぬときは箸置くやうに草の花 (小川軽舟)

この世を去るときは、食事を終えて、ごちそうさまと手を合わせ、満足して箸を置くように、穏やかな気持ちでいきたいと願います。名も知られず、ひそやかに咲く野の花のような、つつましく幸せな人生を送ったあとに。(季語=草の花)


萩の風何か急かるる何ならむ (水原秋桜子)

細い枝ごとしなやかに風に揺れる萩。何かに追い立てられるように心が落ち着きません。還暦を翌年に控えた秋桜子の静かな焦燥感がやわらかな表現で詠まれています。萩は『万葉集』に詠まれた花では一番多く、最も愛されてきた花のひとつです。(季語=萩)


コスモスの便り追いつつ年重ね

秋が近づくとコスモスが咲く時期と場所がいつも気になる。若い時赤湯と中川の間の道にずっと咲いてた野地のコスモスが最初かなぁ。鎌倉の寺社、大船、三浦の公園、逗子の原っぱ、奥多摩、、、。いろんなところで、風に揺れるコスモスを見てきた。でもそうしていると、過ぎゆく年に急かされるような思いに囚われることもある。2020/9/24


小菊咲く母の小さな庭なりし (星野 椿)

母の丹精するつつましい小さな庭に、少女のように愛らしい色とりどりの小菊が咲いています(季語=小菊)


見えさうな金木犀の香なりけり (津川絵理子)

どこからか、甘い香りが漂ってきました。金木犀です。花より先に香りで存在を感じる金木犀、そのくっきりした存在感のある香りを、「見えさうな」と視覚で表現し、見事に言いとめました。(季語=金木犀)


コスモスを追いつつ思うふるさとの空

9/24の修正追加版。子供っぽいけど素直に。10/6 


ふるさとの野にコスモスの今も咲くや

ふるさとの空に揺れるやコスモスの花

(10/17-19思いがけず故郷の空を見ることになった。コスモスは少なかった。)10/8


よろこべばしきりに落つる木の実かな(富安風生)

音をたてて木の実が落ち、子どもたちが喜んで拾います。子どもでなくてもなんだか楽しく心が弾みます。人が喜ぶと木々もそれを感じとり、応えるようにしきりに木の実を降らせるという、楽しくあたたかい一句です。(季語=木の実)


橡の実を熊に残して拾ひけり (茨木和生)

橡の実を全部拾ってしまわず、熊のために残しておきます。人も動物も、ともに豊かに生きていけるように、そんな願いを込めて。(季語=橡の実)


☆ 黄葉も見え銀杏並木に秋の風

大通りに黄色の実落ち鰯雲

☆ 若者の戻る日銀杏ははや黄色

YCUのイチョウ並木が少しづつ黄色に変わっていきます。10/22(Thu.)


母の字に泪の二滴鳥渡る (小澤克己)

「海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある」と三好達治に詠われた「母」という字に、作者は二滴の泪を見ました。鳥渡る大空に、涙ぐんでいた母の姿が浮かびます。(季語=鳥渡る)


母と娘の声がそつくり冬支度 (今井つる女)

ストーブを出したり、衣替えをしたり、親子で相談しながら冬支度をしています。聞いていると、母と娘の話す声が、そっくりです。(季語=冬支度)11/3


十月の銚子電鉄岬まで (堀和光二郎)


カトレアを挿し花嫁の父となる (大石悦子)

数多い洋蘭の中でも、もっともあでやかで豪華なカトレア。中南米原産で、洋蘭の女王ともいわれます。華やかなカトレアのコサージュを胸に挿した花嫁の父。万感の思いが胸に迫ります。(季語=カトレア)


十二月八日しづかな鳥の胸 (宮内佐代美) 

昭和16年のこの日、日本の真珠湾攻撃により、やがて悲惨な敗戦へ向かう太平洋戦争が始まりました。鳥の胸が静かに上下して、小さな生命の重みを伝えます。(季語=十二月八日)


Connais-tu le pays?何処にあるや南の国

難曲なれどConnais-tu le pays?美しき

歌い始めると難しく、歌うほどに美しい曲に取り組んでいる。本当にいたのだろうか? そんな19世紀の薄幸の少女ミニョに想いを馳せてみる。12/8


さみしからず寒菊も黄を寄せ合へば (目迫秩父)

色のない蕭条とした風景の中で、黄色の寒菊が固まって咲いています。身を寄せ合っているようです。寒菊は広義には冬に咲く菊の総称ですが、ふつうは島寒菊を原種とした冬咲きの園芸品種をさします。(季語=寒菊)  12/9


疾風怒濤の晩年もよし冬欅(倉橋羊村)


欅の木が豊かに生い茂っていた葉を落とし、厳しい寒さの中、冬空へ堂々と大きく枝を広げています。そのきっぱりとした強さ。これから先の人生、自分の晩年に思いを馳せます。60歳の時の第一句集『渾身』の一句です。(季語=冬欅)


真っ赤とはいえねどゆかし梅もみじ (駅から大学へのアプローチにある紅梅がひっそり紅葉している)

年の瀬やひととせ顧み懐かしむ

この頃はよく”Day are numbered.”と思う。今年も何か新しいこと、発見したこと、進歩したことあったかな? O先生にBlogで協力したら「生きがいとなった」といわれたこと。歌の進歩、Johnとの楽しくも味わい深い交流、孫たちの進学成就・成長と、いろいろいいことがあった! 12/14


孤高とはくれなゐ深き冬の薔薇 (金久美智子)

冬枯れの風景の中、ぽつりと咲く冬の薔薇。春、秋の盛りの頃を過ぎて、厳しい寒さに耐え、凜と咲く真紅の薔薇に、自らを恃む孤高の強さと美しさを感じ、そのような存在でありたいと願います。(季語=冬の薔薇)


おんおんと哭く日もあらん青鷹(もろがえり) (山崎 聰)

青鷹(もろがえり)は、鷹狩りに使われる、生まれて三年たった鷹。鋭く頑丈な嘴と爪、抜群の飛翔力、王者の風格を持つ鷹も、おんおんと悲しみを湛えた声で哭くこともあるでしょう。(季語=青鷹)


一本の松に年行く月明り (堤 高嶺)

月明かりの道に、一本の松の木が立っています。いま、さまざまな思いを抱きながら、静かに過ぎゆく年を惜しみます。(季語=年行く)


また一つ風の中より除夜の鐘 (📍岸本尚毅)

どこか遠くから、除夜の鐘が聞こえてきます。吹き渡る風の音にのって、ひとつ、またひとつ、鐘の音が響きます。しんと静かな大晦日の夜が過ぎていきます。(季語=除夜の鐘)