くだもの王国で育ちました

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無題ドキュメント

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「アケビ」

ほとんど食べたことがありません。秋の野山に自生し可憐な花を咲かせ、秋の味覚をも楽しませてくれる里山の人達にとって大切な食べ物なのに、自分の名前に呼び方がそっくりで、あだ名にされるのを恐れて、子どもの頃はずっと避けていました。子どもの頃の微妙な「忌避」の感覚、今思うと何のことはないのに・・・。これからは機会があったら、じっくり味わってみたいです。

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「サクランボ」

サクランボは、小さい頃は母方の伯父さんが「毎年届けてくれるもの」でした。今のような”甘くて大粒”のものではありませんでしたが、自転車の荷台に大きな箱を括りつけ、「ホゥラ」といって大量に届けてくれました。全くもって無口なこのおじさんは、「フフフッ」と笑って私たちの喜ぶ顔を見て帰って行くのでした。伯父さんが「オートゥ(桜桃)」と言っていたサクランボの品種は「高砂」  だったようです。

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「ラ・フランス」

いまでこそ都会でも大人気のこのくだもの。私は今と同じ「ラ・フランス」という名前で半世紀以上前から食べていました。今よりは少し小さめでもっと固くて、手ごわい感じでした。でも食べた時の上品な香りと甘さは、子ども心に「おいしい!」と思ったものです。家にもたらしたのはもちろん、新し物好きの母でした!
山形でのラフランス栽培の歴史はlaFrance_image.pngこちら

何とピッタリのイメージ!
 「紅玉」

 りんごなら「紅玉」。小さくて真っ赤で酸っぱくて、がぶりとかじると白っぽく黄色いきれいな果肉が見える。秋の芋煮会の道すがら、よその果樹園の紅玉を食べたことがあるような気がする。子どもは、そんなことをしてもよかった。(2018.12.25)  

 庭の渋柿

 母屋の屋根をときどき脅威にさらす大きな柿の木があった。秋には落ち葉が山のように積る(ように思えた)。私が庭掃除の担当だったから。渋柿は焼酎をかけられてお風呂のお湯に入れられ、少しすると「あら不思議」おいしくなって毎年私たちを楽しませた。(2018.12.25) 

こんな風に実がつく

 「すもも」「赤ずもも」「ナツメ」「グミ」「スグリ」「桑の実」

 この7つの実は、実は近所の家に植えられてた木に生っていたもの。でも、少しの遠慮はあったけど毎年口にし楽しんでいた。今考えるといい時代の田舎の暮らしだ。中でも好きだったのは「赤ズモモ」。何とも言えないふっくらとした酸っぱさと甘さ。ただ懐かしい。あの木は今でもあの濃い赤い実をつけているのだろうか?(2018.12.25)