5月13日、念願のリサイタルがあった。最初の歌声を聴いたとき、その深いやわらかい美声に涙が出そうになった。Dramaticという評が一番似合う。大好きなシューベルトの歌曲集だったのも大変うれしかった。
歌唱はもちろんすばらしく、演奏評に時々見られる伴奏者(piano)とのテンポのずれや音程も問題なかった(Pianoの人はときどき遅れ気味だったし、アンコール曲はかなり外れていた・・・あれでもいいんだなぁと・・・。)

今回もサイン会があった。Nathalieさんは話し声もものすごく低く、太い声だったことに驚いた。アンコールで歌ったHeidenroseleinについてなど、話をした。「松本のコンサートにも来てね」としっかり宣伝をされていた(立派)。

<神奈川県立音楽堂のサイトより>

ナタリー・シュトゥッツマン コントラルト・リサイタル
Nathalie Stutzmann Contralto Recital

 特別編成の室内楽伴奏による「シューベルト 歌曲プログラム」-イングヴァル・カルコフ編-
公演日時: 2017年05月13日(土) 15:00開演 (14:30開場)  

シューベルトの珠玉の歌曲群を、特別編成の室内楽伴奏で聴く
 村田 千尋(東京音楽大学教授・音楽学)
 コンサートとCD録音を中心に、世界中で活躍しているナタリー・シュトゥッツマンが今回のリサイタルで採り上げるのは、彼女のお気に入りというシューベルトのリート18曲。実は、これらはいずれもシューベルトの生前に出版された作品番号付きの歌曲であり、シューベルトにとって自信作であったばかりではなく、彼の友人達にも人気の高かった曲である(最晩年の遺作を集めた《白鳥の歌》からの3曲と、《万霊節の日のための連禱》は生前出版ではないが、いずれもシューベルトの没後3年を経ずに出版されているので、生前出版作品に準ずると考えてよいだろう)。このような珠玉の歌曲群がシュトゥッツマンの深く柔らかな声によって、どのように歌われるのか楽しみなところだ。
 今回のリサイタルで注目されるのは、18曲中14曲の伴奏が弦楽四重奏、あるいはピアノ五重奏に編曲され(I.カルコフ編)、さらに2曲の室内楽曲が間に挟まれているということだろう。「シューベルトの歌曲を編曲するなど」と目くじらを立てる必要はない。19世紀の始めにあっても、楽曲の演奏形態は場面に応じて比較的自由であり、シューベルトの周辺では歌曲をギター伴奏や他の編成でも演奏していたらしいし、彼自身が歌曲の旋律から幾つもの室内楽曲を生み出しているではないか。シュトゥッツマンも弦の響きに合う作品を選んだとしている。ピアノの音色が弦楽の響きに変えられることによって、また新たな音の世界が開かれることを期待しよう。

サイン会では、みんなと気楽に話をする親しみやすく、他人を受け入れる包容力のある方だと感じました。

リハーサル風景がアップされていました。

Schubert – Du bist die Ruh (arr. for piano and string quartet) / Nathalie Stutzmann

Nathalie Stutzmann rehearsing Schubert’s Die bist die Ruh with Inger Södergren (piano), Kyoko Shikata (first violin), Eri Takimura (second violin), Manubu Suzuki (viola) and Hajime Ohtomo (cello) at Tokyo’s Toppan Hall in May 2017.

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Ombra mai fu(樹木の蔭で〈ラルゴ〉)
テーマ: イタリア古典歌曲集
作曲:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759) 1738年初演 歌劇《セルセ》より タイトルロールのアリア  
歌詞
レチタティーヴォ
Frondi tenere e belle del mio platano amato
per voi risplende il fato
tuoni rampi e procelle
non v’oltraggino mai la cara pace
né giunga a profanarvi austro rapace!
アリア
Ombra mai fù di vegetabile,
cara ed amabile,soave più

 対訳レチタティーヴォ
私の愛するプラタナスの柔らかく美しい葉よ
運命はお前たちの上に輝いている
雷鳴や稲妻や嵐が
決してお前たちの平和を乱すことのなきよう
貪欲な南風も、お前たちを冒涜することのなきよう

アリア
樹木の蔭において
これほどいとおしく優しく愛らしいものはなかった 
 

 

 

 


歌詞  原詩 Ombra mai fù
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più

日本語訳
かつて、これほどまでに
愛しく、優しく、
心地の良い木々の陰はなかった
Frondi tenere e belle
del mio platano amato
per voi risplende il fato
tuoni lampi e procelle
nonv`oltraggino mai la cara pace
ne giunga a profanarvi austro rapace!
Ombra mai fu
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave piu.

In 1996, French TV dedicated a show to the charming Jennifer…
Here’s a “glamour” clip from Haendel’s “Xerxes”
I left the end of the show that followed : Jennifer speaks a rather fluent French…

Haendel – Ombra Mai Fu / Nathalie Stutzmann · Orfeo 55

Georg Friedrich Haendel: Ombra Mai Fu / Nathalie Stutzmann, contralto & conductor · Orfeo 55 / Recorded at Les Victoires de la Musique Classique, Bordeaux, 25 February 2013.

アルトの音域で歌ってるもの


History
18世紀初頭、イギリスの首都ロンドン。すでにヨーロッパ有数の大都市として発展していたこの街も、音楽の世界ではまわりの国に後れを取っていました。しかし、そこへ巻き起こったのが、イタリアオペラブーム。当時、オペラの本場といえばイタリアでしたが、ロンドンでもイタリア語の新作オペラが次々に上演され、派手な衣装や大仕掛けの舞台に人々は熱狂したのです。そんなイタリアオペラに欠かせないのが「カストラート」でした。声変わりを避けるために少年時代に去勢された男性歌手たちがイタリアから招かれ、その歌声はロンドンっ子の心をわしづかみにしました。このイタリアオペラブームの中心人物が、作曲家ヘンデルです。彼はロンドンで36ものオペラを生み出し、その活躍によってこの街のオペラ文化は大きく花開いたのです。
ひとりでも前向き人生
1685年、ヘンデルはドイツ中部の町ハレで生まれました。彼はイタリアへ音楽修業の旅に出かけ、本格的なイタリアオペラを作曲・上演するなど、貴重な経験を積みます。そして25歳の時、単身イギリス・ロンドンへ。オペラ作曲家として、そしてロイヤル音楽アカデミーというオペラ団体の音楽監督として活躍します。彼の多忙な音楽活動を支えていたのは、旺盛な食欲でした。そしてドイツ語なまりのユーモアあふれる話しぶりとひょうきんな人柄で、人気作曲家の地位を築き上げました。しかしロンドンのオペラブームはやがて下火に。52歳の時には卒中で倒れ、体の一部が不自由になってしまいます。ところが6週間の湯治で健康を回復。病から立ち直ったヘンデルは、再びオペラの作曲を始めます。男と女の恋の騒動を喜劇的に描いた「クセルクセス」。それは、これまで彼が手がけてきたまじめな英雄オペラとは異なる、新しい感覚のオペラでした。
もっと心地よく…
「オンブラマイフ」の歌の冒頭は最初の長い一音が特徴。それはカストラートの美しい声の聞かせどころでした。木々の間から吹くそよ風のように、すっと自然に始まる心地よいオープニングです。そして、この曲には注目すべき歌詞があります。「soave più」、直訳すると「これほどに心地よい」。曲の中間部で音楽が大きく高揚した後に歌われるこの部分は、和音も短調になるなど、ドラマチックであり、切なくもあり、甘くもありという複雑な感情を表現しています。他にも様々な表情を伴って歌われる「soave più」に注目しながら、この曲を聴いてみてください。

1738年初演。
オペラからオラトリオに移行してゆく時期の作品。
セルセは、アケメネス朝ペルシャの王、クセルクセス1世(在位:紀元前485-465)。 SerseStory
オペラの台本は一応、ギリシアの歴史家ヘロドトスの『歴史』に基づいている。
「Ombra mai fu」の歌詞でセルセはお気に入りのプラタナスの木を愛しているが、実際に1本のプラタナスを愛でて黄金で飾り、護衛の兵士をあてたという逸話をもとにしている。
ところでこれがプラタナスの木だそうです。

アリア
・ombraのoをぎりぎりまでのばす。すると、bのあとにuが入ってしまうのが防げる。
・dの前にンを入れない。
・最高音になるpiu、uはoに近いあけかたで。ここのフレーズは、soaveのaで軟口蓋をさげないで保っておく。  
・低音部分は、焦点を下に感じるのではなく、少し後ろに感じるとうまくいく。


♪歌いたい歌

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カレンダーで確かめたら、始めたのは2015年7月。もう1年9カ月にもなる!あれからほぼ楽しかった。苦しいことは? 特にない。(苦しいことはしないから・・・)少しずつだけど進歩はしたと思う。今年の12/24は大学の混声合唱団の人たちとの合同ステージだ。その時に、あまりひどい声でないことが当面の私の目標。

今年5月の春のコンサートで思い切ってソロ演奏に挑戦することにした。誘ってくれた友人がソロ演奏をしたらその後に続くつもりだったけど、年齢を考えると、他の人に迷惑でも、下手なのがバレても、挑戦する方が良さそうと思った。思ったらやるしかない。練習で出した音を聴いてみると”わが耳を疑う”出来だけど、急にうまくなることは決してない、何年も続けたらうまくなるものでもない。だったら舞台を踏んで経験を積むことにした。


曲目 HeidenRoselein (Schubert) 、 椰子の実(大中寅二)、砂山(山田耕筰)
<プログラム><当日の映像はこちら>

(Voice Training Record)

◆(Lesson 初回)鎌倉voice training 2015年 7月 16日 (木), 13:00 ~ 15:30
◆(Lesson 2回目)2015年 8月 13日 (木), 13:00 ~ 15:30
◆(1st コンサート)11/3🎻林先生のコンサート🎼(イギリス館)
◆(2ndコンサート)12/10林先生コンサート<横浜人形の家>


<これまでのコンサート>
イギリス館コンサート, Autumn 2015

イギリス館コンサート, Autumn 2015

 Voice Training and Concert, 2016

Voice Training and Concert, 2016


Conditioning Goals

  1. Weight Control  – 3 kgs  not accomplished
  2. Training   30 min everyday    half done
  3. Private Lesson (3rd) 4/20 <30% finished>
  4. Private lesson (4th)    4/23   <40% finished>
  5. Private lesson (5th)    4/27  <60% finished>
  6. Private lesson (5th)    4/30  <80% finished>
  7. Home self study    5/1-4   <90% finished>

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加来徹さんの池袋コミュニティスクール講座で聴いた曲です。歌曲集『日本の笛』より。北原白秋詩、平井康三郎の作曲です。加来さんの歌唱は朗々としかも日本情緒豊かでした。

びいでびいで

びいでびいでの今花盛り
赤いかんざし暁の霧
びいでびいでのあの花かげで
何とお仰った末かけた

 こんな花?小笠原では桜がないため、この花が咲くと春が来たとなるのだとか。


北原白秋・平井康三郎 井原義則 ピアノ舘 美里
男声合唱組曲「日本の笛」は、平井康三郎が白秋の同名の詩集から21編を選んで、昭和18年ごろに歌曲として作曲したものの一部を、慶応大学ワグネルソサエティ男声合唱団の求めに応えて男声合唱用に編曲したものです。

小川明子さんの歌唱

 

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日比谷公園に行くたび遠くから見ていた帝国ホテル。遠い昔、たぶん入口までは行ったことがあるけど中に入った記憶がない。ホテル・オークラとニュー・オータニは何回か行きましたが・・・。
なので、”帝国ホテルでのコンサート”というのに魅かれて行ってみました。コンサートはシャンソン。同窓会のような雰囲気でした。
どうしてかといえばやっぱり、帝国ホテルがフランク・ロイド・ライトの建築だったから。
Frank Lloyd Wright1867年6月8日1959年4月9日)は、アメリカ建築家。日本を代表する高級ホテルのひとつであり、ホテルオークラニューオータニとともに「(ホテル)御三家」と呼ばれることもある。(Wikipedia)

 

初代帝国ホテル、設計は日本人の渡辺 譲 (パリみたい)
これ;ライト館建設中の1922年に火災のため焼失したとか。
次がWright館。すばらしい!今は明治村に移築・保存されている(らしいです。)


新本館:設計は高橋 貞太郎
1960年代、帝国ホテル新本館を建設するため、ライト館の取壊しが決定した。ライトの作品の保存を願う人々による保存運動が起こり、新本館を設計した高橋も批判にさらされた。ライト館は1968年までに取壊され(後に明治村に正面玄関部分を再現)、新本館が竣工した1970年に高橋は逝去した。
ライト館の建替えは数十年ごしのプロジェクトといえるが、ライト館が余りにも有名で伝説的な存在であったため、高橋の新本館が評価されることは少ない。(Wikiより)

 

Jonnson Wax本社を思わせるロビー(個人的感想です)

演奏は心がこもっていました。でもできればマイクなしの演奏が聴きたかったです。

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大学のこだったか若いころ、一番よく聴いていたのがこのエリザベート・シュワルツコプフの、この声。シューベルトとモーツアルトの歌曲でした。YouTubeにアップしてくれた人がいます!

Elisabeth Schwarzkopf (Soprano), Walter Gieseking (Piano)
Mozart K.596 ‘Sehnsucht nach dem Frühling’

「An Chloe, K. 524」

歌いたい歌

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2021年4月4日 愛知県芸術劇場コンサートホール J.S.バッハ : マタイ受難曲 BWV244

Messaish 名曲

  • No. 51 Choral O head full of blood and wounds
  • No. 68 Chorus ”With tears we sit down”
  • No. 69 Recitative ”Now the Lord land to rest” Kaku-san
最終章では涙が出てしまいそうな「マタイ受難曲」を聴いてきました。
大好きなBCJに、なんといつも聴きに行く、声が魅力の加来徹さんがイエスで出演しました。最初、緊張?と思われましたが徐々にいつもの伸びやかな輝かしい声がホールに響き渡り、良い演奏でした。アルトの青木さん、アルト(カウンターアルト)の韓国の人(ジョン・ミンホ)、エバンジェリストの英国人(Nicholas SCOTT)、ソプラノの方々、古楽器の人たち、それに、もちろん鈴木優人さん。すばらしいチーム力でした。感動の午後、みなとみらいホール。
   こっそり、素早く撮影!
 (加来さんのブログから勝手にお借りしました。)
 
  加来さんにとっては大役だったようです。立派に大役に応え、しかも実力を見せつけていました。
   

(加来さんのブログにコメントしました。)
みなとみらいホールで聴きました。いつもの強く張りのある美しい声がホールに響きました。はじめの方は少し声が伝わりにくいところがありましたが、どんどん良くなり、最後は自信をもって歌われ、圧巻でした。拍手も一番大きかったように思いました。今回はソリストが充実。最終章の泣ける旋律では安心して音に浸ることができました。

 

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大好きな中村恵理さんのコンサート、また行ってきました!今回は、今まで聴いた中でも出色のでき、迫力だった。前から2番目のいい席。歌い終えたあと、歌への思い、興奮・感動とで下唇を震わす恵理さんが見えました。
今回は特に伴奏のピアニストがすばらしかったです。恵理さんとのあの一体感、音楽性。観客席によく伝わっってきました。
   国際派ソプラノ歌手・中村恵理

“悩める女性”をテーマに歌う演奏会

 

女性作曲家4人を含め、採り上げた作曲家は10人。ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語、日本語、ロシア語と歌詞の言語も6言語にわたるプログラムが組まれた。

雑誌での紹介世界で活躍するソプラノ歌手、中村恵理が日本の聴衆のために特別な演奏会を用意している。テーマは「悩める女性の群像」(東京オペラシティ リサイタルシリーズ「B→C バッハからコンテンポラリーへ」)。2017年3月21日(火)に開催される。 クララ・シューマンやファニー・メンデルスゾーン、ロシアの現代作曲家ソフィア・グバイドゥーリナ、夭折の天才リリー・ブーランジェという女性作曲家の作品を採り上げ、演奏機会が少ない貴重な楽曲に光を当てる。

「作曲家にしても演奏家にしても、クララ・シューマンの時代は今よりはるかに女性が冷遇されていて、今のように男女平等ではなかった。

 

男性より劣った性として扱われることが多く、作曲家として溢れるほどの才能に恵まれていたクララも、夫ロベルト・シューマンほど評価されることがありませんでした。クララの曲はとても美しく、私が泣くかピアニストが先に泣くか……というほど(笑)。ロマン派の歌曲は女性賛美的な内容のものが多いですが、女性が書いた作品においても洗練された温かみのある世界に浸れます。グバイドゥーリナはバッハの『ヨハネ受難曲』に影響を受けた曲を書いていたり、とても宗教的なところがある作曲家。ソプラノのために書かれた『T.S.エリオットへのオマージュ』の中の一曲を歌いますが、技術的にとても難しい作品です」

 

 
  • 【アンコール曲】・ワイルズ:《最終歌》から「エピソード ── ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』より」

[曲目]

  • クララ・シューマン:《3つの歌》op.12から「彼は嵐と雨の中をやってきた」
  • クララ・シューマン:《6つの歌》op.13から「私はあなたの眼のなかに」
  • クララ・シューマン:《3つの歌》op.12から「美しさゆえに愛するのなら」
  • ファニー・メンデルスゾーン:《12の歌》op.9から「失うこと」
  • ファニー・メンデルスゾーン:《6つの歌》op.1から「朝のセレナーデ」
  • J.S.バッハ:カンタータ第57番《試練に耐えうる人は幸いなり》BWV57から
    「俗世の命を速やかに終えて」「私は死を、死を望みます」
  • ワイルズ:《最終歌》(2016、中村恵理委嘱作品)から「エピソード ── 三島由紀夫『天人五衰』より」
  • グバイドゥーリナ:《T.S.エリオットへのオマージュ》(1987)から「冷気が足元から膝に上ってくる」
  • ショスタコーヴィチ:《アレクサンドル・ブロークの詩による7つの歌》op.127(1967)から「ガマユーン」
  • メシアン:《ミのための詩》から「恐怖」「妻」
  • リリ・ブーランジェ:《空の晴れ間》から「ベッドの裾のところに」「二本のおだまきが」
  • ルトスワフスキ:《歌の花と歌のお話》(1989〜90)から「かめ」「バッタ」
  • ワイルズ:《分裂と征服》(1993)から「なんと奇妙な」
  • ヴェルディ:《椿姫》から「そはかの人か…花から花へ」

 


小田島久恵さんの評:

B→C中村恵理ソプラノリサイタル@オペラシティリサイタルホール。クララ・シューマン、ファニー・メンデルスゾーン、バッハ、ワイルズ、グバイドゥーリナ、ショスタコーヴィチ、メシアン、リリー・ブーランジェ、ルトスワフスキ、ラストがヴェルディ! 6言語による歌曲の饗宴。クバイドゥーリナ、メシアン、ワイルズは特に震撼…ワイルズさんは今日の伴奏者で作曲家にしてバイエルン国立歌劇場のコレペティトゥール。中村さんの声は各々の曲の濃密すぎる物語性にまみれながらもどこまでも透明。エネルギーとして「重くない」のは表現に知性があるからか。もっと聴いていたかった。(同感)


東条碩夫のコンサート日記」にあった恵理さんのコンサート評 (以前の紀尾井ホールでのコンサートについての評)

ホールいっぱいに響く声の、強く張りのある、しかも澄んだ美しさはたとえようもない。レスピーギの「霧」という歌曲で、一音ずつ踏みしめながら次第に高く昇って行く個所での安定感をみなぎらせた強靭な声の見事さ。この揺るぎのない、かつ表情豊かな歌唱こそ、彼女がミュンヘンであれほど活躍しているゆえんなのであろう。
 歌唱のスケール感、ステージでの風格と存在感も、以前よりいっそう増しているように感じられた。


<20170725、朝日新聞記事より>
この3月に出演させて頂いたばかりで、思い出にするにはまだ眩しすぎると感じています。今でも舞台袖からステージへ向かった時の胸の高鳴りが鮮やかに蘇る思いです。もう二度とあのようなプログラムを組むことはないでしょう。職業歌手としてはかなりの無茶をしたと思う反面、リスクを承知で「バッハからコンテンポラリーへ」というテーマに自分の限界をぶつけた最高にスリリングな時間でした。私のために作曲し、当日伴奏を引き受けてくださったワイルズ氏にも大変感謝しています。

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