脳血管疾患の予防になる食べ物

公益財団法人長寿科学振興財団siteより

政府は長寿科学研究推進事業として、センターの設立・支援財団の設置等を決定, 財団法人長寿科学振興財団設立,政府は「高齢者保健福祉推進十か年戦略」(ゴールドプラン)を策定

青魚  野菜  海藻類  果物  オリーブオイル、菜種油  大豆 <Lisky food>

青魚

 鯖、鯵、鰯などの青魚に含まれるDHAやEPAは血栓をできにくし、LDLコレステロールを下げる働きがあります。

脳血管疾患(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)予防になる食べ物として血栓をできにくくし、LDLコレステロールを下げる働きがあるDHAやEPAを含む鰯と鯵の写真。

野菜

 緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンやビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあります。動脈硬化の原因は血管壁のLDLコレステロールが活性酸素によって酸化して固まること(アテローム)が原因です。抗酸化作用によってLDLコレステロールが酸化されるのを防いでくれます。

脳血管疾患(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)予防になる食べ物として動脈硬化要因である活性酸素を除去する働きがある抗酸化作用を含むβ-カロテンやビタミンCを含む緑黄色野菜の写真。

海藻類

 水溶性食物繊維やカリウムを多く含みます。水溶性食物繊維は腸内でコレステロールや中性脂肪を吸着し、便と一緒に排泄してくれます。またカリウムは血液中の余分なナトリウムを排泄し、血圧を下げる働きがあります。低カロリーなので、ダイエットにもオススメな食べ物です。

脳血管疾患(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)予防になる食べ物として腸内でコレステロールや中性脂肪を吸着し、便と一緒に排泄する働きのある水溶性食物繊維と血液中の余分なナトリウムを排泄し血圧を下げる働きのあるカリウムを多く含む海藻の写真。

果物

 ブルーベリーやいちごに含まれるポリフェノールも抗酸化作用があります。また果物はカリウムが多いため、ナトリウムを排泄する働きがあります。ただし糖分も多いため、食べ過ぎると中性脂肪が増え、血糖値も上昇するので糖尿病の方や血糖値が高めの方は控えます。

脳血管疾患(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)予防になる食べ物として抗酸化作用のあるポリフェノールを含むブルーベリーといちごの写真。

オリーブオイル、菜種油

 オレイン酸を含む油はLDLコレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化を予防します。

脳血管疾患(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)予防になる食べ物としてLDLコレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化を予防するオレイン酸を含むオリーブオイルの写真。

大豆

 大豆はマグネシウムとカリウムを含みます。マグネシウムは筋肉と血管の収縮を防ぎ、血液が凝固しすぎないよう保つ働きがあります。

脳血管疾患(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)予防になる食べ物として筋肉と血管の収縮を防ぎ、血液が凝固しすぎないように保つ働きがあるマグネシウムを含む大豆製品の写真。
参考文献
  • 平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況 厚生労働省(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  • 日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会報告書 厚生労働省(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  • 脳血管疾患のリスクを上げる食べ物

    アルコール

     適量(純アルコール20gの飲酒はHDLコレステロールを増やし、動脈硬化のリスクを軽減すると言われています。しかし多量の飲酒は肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病を発症させるので、週1~2回の休肝日を設け、飲酒量は控えましょう。

     また、くも膜下出血や脳出血は飲酒量に比例して発症率が上昇します。

    動物性脂肪(飽和脂肪酸)

     肉の脂身、ラードなど動物性脂肪はLDLコレステロールや中性脂肪を増やします。特に注意が必要なのはマーガリンやショートニングなどトランス脂肪酸を含む油です。これらもLDLコレステロールを増やします。パン、菓子類、加工食品など様々な食品に使われています。

    塩蔵品、加工食品、調味料

     食塩の過剰摂取は高血圧を招きます。

    甘いもの、過剰の糖質摂取

     糖質の過剰摂取は肥満につながるだけでなく、血液中の余分な糖分により血管が傷つきます。高血糖状態が続くと全身の血管が傷害され、動脈硬化が促進され、血栓ができやすくなります。

    3 生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連

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