橋下市長の「脅し」の論理

 


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維新の会橋下氏の考え方・行状については、昨年の総選挙の前から不安に思ってきた。これまでの科学的知見に学ぶ姿勢が全くなく、非論理的、場当たり的ハッタリで議論で相手をケムに巻き、理不尽にやりこめる態度に心底嫌悪感を覚えてきた。

今年に入って、ようやく橋下氏の顔をテレビや新聞で見なくて済むようになったと思っていたら、大阪市桜宮高校体育科教師による部活での体罰問題を契機に、なんと、市教育委員会の権限を越えて、市長として、来年度の入試を中止せよとの指令を出し、世間の注目を集めた。

体罰が間違っているのは言うまでもないが、学校の構成員である生徒や教師、保護者の考えや思いを斟酌する考えは全くないらしく、自分が「制度」をつくるものと勘違いしている。あり得ないことである。

これまでも、橋下氏の行動・思考については、東京新聞では鎌田慧氏などが批判してきたが、朝日新聞では弱腰が目立った。ただ、この頃ちょっとだけ批判的に書くようになった。数日前の夕刊で、「(入試中止指令での橋下の行動は)これって”いじめっ子に見える”」と。でも、いじめっ子が「誰」とは書いていない。

そこでもってやっと現われたのが、かの斎藤美奈子氏の東京新聞のコラム。橋下しの行動は「脅しである」と断じている。米原万里さん亡きあと、ここは斎藤美奈子氏にがんばってもらうしかないか。

 
<参考> ノンフィクション作家上原善広氏の「最も危険な政治家」
     橋下徹研究「孤独なポピュリストの原点」こちらから
 

 

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