クスノキの芳香, YCU_2019

5月の半ばになると、キャンパスの緑が空まで高く届きそのうち突然むせかえるような良い香りに、顔から呼吸器官から体中まで満たされるような気分になる。(あの芳香を感じない人がいるのが不思議でならない。)クスノキだ。構内・構外のクスノキが一斉に小さな花をつけ、芳香を放つ。

5月から6月にかけて、白く淡い黄緑色の小さなが咲く。10月から11月にかけて、直径7-8mm程度の青緑色で球形の果実が紫黒色に熟す。が食べて種子散布に与るが、人間の食用には適さない。中には直径5-6mm程度の種子が一つ入っている。

各部全体から樟脳の香りがする。 全体に特異な芳香を持つことから、「臭し(くすし)」が「クス」の語源となった。「薬(樟脳)の木」が語源とする説もある。

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