さくら🌸, 2023
さようなら, 大江さん
保土ヶ谷区にある市の施設の中にあるそんなに大きくない図書館で「新しい人よ眼ざめよ」を見つけ,書架から取り出した時の新鮮な感激は今もはっきり覚えている。
『新しい人よ眼ざめよ』は、ブレイクの後期預言詩のひとつ『ミルトン』の序の一節「Rouse up, O, Young men of the New Age !」からインスピレーションを得ている。また各短編のタイトルもブレイクの詩行や絵画のタイトルに由来する。
Bring me my Bow of burning gold;
Bring me my Arrows of desire:
Bring me my Spear: O clouds unfold!
Bring me my Chariot of fire!
★障害を持つ長男イーヨーとの「共生」を、イギリスの神秘主義詩人ブレイクの詩を媒介にして描いた連作短編集。作品の背後に死の定義を沈め、家族とのなにげない日常を瑞々しい筆致で表出しながら、過去と未来を展望して危機の時代の人間の<再生>を希求する、誠実で柔らかな魂の小説。大佛次郎賞受賞作。講談社の紹介文
(Jerusalem)
And did those feet in ancient time,
Walk upon Englands mountains green:
And was the holy Lamb of God,
On Englands pleasant pastures seen!
And did the Countenance Divine,
Shine forth upon our clouded hills?
And was Jerusalem builded here,
Among these dark Satanic Mills?
Bring me my Bow of burning gold:
Bring me my Arrows of desire:
Bring me my Spear: O clouds unfold!
Bring me my Chariot of fi re!






知的な障害とはまた別に、まじめな性格の光は、歩行訓練をする間、しゃべりません。私も、読んでいる本のことを思い出したりしています。足を高くあげない光は、つまずきやすいし、てんかんの小さな発作を起こすことがあります。後の場合、抱きとめておいて、地面に座らせることができれば五分ほどじっとしています。その間、周りから声をかけられることがあっても、光の頭を支えている私は応答できません。それが相手をムッとさせることは幾度となくありました。さて、今度の歩行訓練で、私がつい頭のなかの散漫な思いにとりつかれている時、転っていた石に足をとられて、光がバタンと倒れたのです。てんかんの発作ではなく、意識がはっきりしているので、かえって気持ちを動転させています。自分の失敗を責めてもいるようです。
私にできることは、自分よりずっと重い光の上体を抱え起こし、遊歩道路の柵まで寄らせて、頭を打たなかったかどうか調べるくらいですが、私ら二人のモタモタした動きは頼りなく見えたにちがいありません。自転車でやって来た壮年の婦人が跳び降りると、―大丈夫?と声をかけながら光の肩に手をあてられました。光がもっとも望まないことは、見知らぬ人に身体をさわられるのと犬に吠えられるのとです。こういう時、私は自分が十分に粗野な老人であることは承知の上で、しばらくほうって置いていただくよう強くいいます。
その方が、憤慨して立ち去られた後、私はある距離を置いてやはり自転車をとめ、こちらをじっと見ている高校生らしい少女に気付きました。彼女はポケットからケータイをのぞかせて、しかしそれを出すというのじゃなく、ちょっと私に示すようにしただけで、注意深くこちらを見ています。 光が立ち上り、私がその脇を歩きながら振り返ると、少女は会釈して、軽がると自転車を走らせて行きました。私にとどいたメッセージは、自分はここであなたたちを見守っている、救急車なり家族なりへの連絡が必要なら、ケータイで協力する、という呼びかけでした。私らが歩き出すのを見ての、微笑した会釈を忘れません。
*
さきの大戦の終わりに抗独戦線に参加している一人として死んだ、🌹フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユの、🔹不幸な人間に対して注意深くあり、――どこかお苦しいのですか? と問いかける力を持つかどうかに、人間らしい資質がかかっている、という言葉に私は惹(ひ)かれています。 ヴェイユの不幸な人間の定義は独特ですが、突然の転倒に動揺している私らも、この場では不幸な人間です。こちらが受け入れられないほど積極的な善意を示してくださった婦人も、ヴェイユの評価する人間らしさの持ち主です。🌹むしろこういう時にも自分にこだわる(そこからの解放をヴェイユは説くのでもあります)私を変えねばなりません。その上で、不幸な人間への好奇心だけ盛んな社会で、私はあの少女の注意深くかつ節度もある振る舞いに、生活になじんだ新しい人間らしさを見出す気がします。好奇心は誰にもありますが、注意深い目がそれを純化するのです。
大江さん 小説を書いている人間、その人間自身が、世界、日本、社会の中でどのような存在であるか。いつもそういうことが頭にある。僕のように小さな村、そして森を題材にしつつ、現代の東京に生きている人間として、同時代の中で七転八倒しながら書く。戦後文学を担った多くの作家はそうしてきました。
――大江文学を流れる最大のテーマに「森の思想」があるといわれる。これはどういうものですか。大江さん 僕は四国の愛媛県で生まれました。子供のころは台風、大水が多かった。森は何か恐ろしいと同時に魅惑的だった。魂を癒す故郷を森に求めたのです。半分は架空の森で、同時に神話も実話もある。安保闘争に苦しんだ男が、森にかえる、それが「万延元年のフットボール」です。森と谷間の村に材を求めてきましたが、その集大成が「燃えあがる緑の木」です。二部まで出て、最後の三部を推敲(すいこう)していますが、結局悲劇に終わる。未来へ受け継ぐものは暗示させたい。
二十八歳の時、長男が生まれた。脳に障害を持って生まれた光と共に生きて行くことが、僕の文学を変え、人生を変えた。僕のように早熟で、それまで頭だけで小説を書いてきた人間は二十代の終わりで行き詰まり、自殺してしまったかもしれない。必ず行き詰まった。大変だったけれども夫婦で(純粋な心をもつ)光に勇気づけられることは多かった。三十八年間小説を書いてきて、そのうち三十一年間は光と共にいる。人間らしさとはどういうことか。どんなに暗い人間、性格、状況を描いても文学は人間を励まし、勇気づけ、活気づけるものであることが、光と生きて分かったということでもあるでしょう。
大江健三郎さんは、愛媛県内子町の大瀬地区に生まれ、昭和25年に地元の県立内子高校に進学し、文芸部に所属しながら1年間在校しました。13日、大江さんの訃報が報じられたことから、高校が校内の資料室でゆかりの品を探したところ、73年前に当時1年生だった大江さんが校内で発行する生徒会誌に寄稿した文章や詩が見つかったということです。シェークスピアの「ハムレット」について記した文章では、ハムレットの生涯から人間の運命を思索しつつ、「前進することは悩みの連続であろう。しかし人間は前進するように運命づけられている」と人生への決意ともとれる記述があります。
The Nobel Prize-winning Japanese author Kenzaburo Oe has died at the age of 88.
Strongly influenced by French and American literature, he was known for his powerful accounts of the atomic bombing of Japan and coping with his son, who has learning difficulties. He won the Nobel Literature Prize in 1994, with judges praising his “darkly poetic” novels for their “disconcerting picture of the human predicament”. The whole Article by BBC, March 14
Rouse Up, O Young Men of the New Age!
“K is a famous writer living in Tokyo with his wife and three children, the oldest of whom was born with a brain anomaly that has left him mentally disabled. A highly cerebral man who often retreats from real life into abstraction – in this case, the poetry of William Blake – K is confronted by his wife with the reality that this child, Eeyore, has been saying and doing disturbing things – behaving aggressively, asserting that he’s dead, even brandishing a knife at his mother. As the days pass, various events – K’s hapless attempts to communicate with his son, Eeyore’s near drowning during a father-son trip to the swimming pool, a terrible hurricane that nearly destroys the family’s mountain cottage and the family inside it – K is forced to question his fitness as a father.” K reconsiders his own life – his relationship with his father, his rural upbringing, his relationship with a well-known dissident writer who committed suicide, the responsibilities of artists and writers in Japan generally. In the end, in part through his obsessive rereading of Blake, K is able to see that things are not always what they seem, especially where his son is concerned, and to trust his heart as well as his mind.

新しい人よ眼ざめよ/Rouse Up O Young Men of the New Age!
個人的な体験/A Personal Matter
静かな生活/A Quiet Life
人生の親戚/An Echo of Heaven
性的人間/Seventeen and J: Two Novels
取り替え子/The Changeling
宙返り/Somersault
ピンチランナー調書/The Pinch Runner Memorandum
万延元年のフットボール/Silent Cry
芽むしり仔撃ち/Nip the Buds, Shoot the Kids
われらの狂気を生き延びる道を教えよ/Teach Us to Outgrow Our Madness
3/21 大江さんが大江さんが新しいスタイルの小説を書くことはもうない。難解な小説は、いまでも私には難解なままだ。それでも、大江さんはこんな風にして、いつでも語りかけてくれる。最後の小説になった「晩年様式集」の最後の詩のような、希望をつなぐ深く優しい言葉で。〈小さなものらに、老人は答えたい、/私は生き直すことができない。しかし/私らは生き直すことができる〉(高津祐典) Full Text

3/14 大江健三郎は「戦後」に君臨しないまま統治した ikezawa
おおえ・けんざぶろう なんと美しい名前だろう。やわらかい母音が三つ連なり、それをKという子音がしっかり受けて、更にごつごつしたZが乱して、「ろう」で丸く収まる。音節の数は軽く七五調を逸脱している。こんな名前を持った男が詩人でないはずがない。FULL TEXT
どっちが大事? ”総務省放送法文書” vs WBC
国会会期中に表現の自由についての大問題が明るみになったというのに、世の中大谷_Darvish_Nootber_Feaver。
3/20 大谷の鼓舞から始まった!吉田の四球、村上の決勝打、周東の劇的サヨナラホームインを一気見せ!【侍ジャパンvsメキシコ】WBC2023 マイアミ・ローンデポパーク


放送法の解釈を「放送の自由を保障する法」から「(時の政権の気に入らない)放送を規制する法」に捻じ曲げた2015年の経過が明らかになった問題。Journalist青木さんの記事から引用。
文書の内容は、当時、安倍氏の首相補佐官だった礒崎陽輔氏が放送法の「政治的公平性」についての解釈を変えようと総務省に働きかけたというもの。これにより、従来は『放送事業者の番組全体を見て判断する』とされてきたテレビ局の政治的公平性に、『一つ一つの番組を見て全体を判断する』という新たな解釈が加わった。礒崎氏は3日、ツイッターで「総務省と意見交換をしたのは事実」と、総務省に働きかけたことを認めたが、青木氏はこう問題視する。
「時の政権の一員である首相補佐官の礒崎氏が総務省に迫り、文書にもあるような“ヤクザ”まがいの恫喝も交え、民主社会の根本たる言論・表現や報道の自由に関する法令解釈変更を裏で迫るのは大問題です」
3/12 「サンデー・モーニング」(毎日)
田中優子・法政大名誉教授は、礒崎元首相補佐官が「コメンテーター全員が同じことを述べている」と指摘した点を取り上げ、「コメンテーターは、それぞれ職業も経験も異なり、おっしゃることの角度や言葉、表現も違うはずだ」と反論した。その上で「同じだという根拠は述べていないのにそう感じたということは、頭の中が『自分と同じ意見』『自分と違う意見』を入れる二つの引き出しでできているからではないか。自分と違う意見は全部同じに聞こえるということではないか」と痛烈に批判。その他の人の意見





百人一首(続き)
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- 11.わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ あまのつり舟 (参議篁)
- 12.天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ (僧正遍昭)
- 13.つくばねの 峰より落つる みなの川 こひぞつもりて 淵となりぬる (陽成院)
- 14.陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに (河原左大臣)
- 15.君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ (光孝天皇)
- 16.立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む (中納言行平)
- 17.ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは (在原業平朝臣)
- 18.住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人めよくらむ (藤原敏行朝臣)
- 19.難波潟 みじかき葦の ふしの間も あはでこの世を 過ぐしてよとや (伊勢)
- 20.わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思ふ (元良親王)
- 21.今こむと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな (素性法師)
- 22.吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ (文屋康秀)
- 23.月みれば 千々に物こそ 悲しけれ 我が身ひとつの 秋にはあらねど (大江千里)
- 24.このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに (菅家)
- 25.名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな (三条右大臣)
- 26.小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ (貞信公)
- 27.みかの原 わきて流るる いづみ川 いつみきとてか 恋しかるらむ (中納言兼輔)
- 28.山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば (源宗于朝臣)
- 29.心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花 (凡河内躬恒)
- 30.ありあけの つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし (壬生忠岑)
- 31.朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 (坂上是則)
- 32.山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり (春道列樹)
- 33.ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ (紀友則)
- 34.誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに (藤原興風)
- 35.人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香に匂ひける (紀貫之)
- 36.夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ (清原深養父)
- 37.白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける (文屋朝康)
- 38.忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人のいのちの 惜しくもあるかな (右近)
- 39.浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき (参議等)
- 40.しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで (平兼盛)
- 41.恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひ初めしか (壬生忠見)
- 42.契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは (清原元輔)
- 43.あひ見ての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり (権中納言敦忠)
- 44.あふことの たえてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし (中納言朝忠)
- 45.あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな (謙徳公)
- 46.由良のとを 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな (曾禰好忠)
- 47.八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり (恵慶法師)
- 48.風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな (源重之)
- 49.みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ 物をこそ思へ (大中臣能宣)
- 50.君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな (藤原義孝)
- 51.かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな もゆる思ひを (藤原実方朝臣)
- 52.明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな (藤原道信朝臣)
- 53.嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くるまは いかに久しき ものとかは知る (右大将道綱母)
- 54.忘れじの 行く末までは かたければ 今日をかぎりの 命ともがな (儀同三司母)
- 55.滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ (大納言公任)
- 56.あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな (和泉式部)
- 57.めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな (紫式部)
- 58.ありま山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする (大弐三位)
- 59.やすらはで 寝なましものを さ夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな (赤染衛門)
- 60.大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立 (小式部内侍)
- 61.いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな (伊勢大輔)
- 62.夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ (清少納言)
- 63.今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな (左京大夫道雅)
- 64.朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木 (権中納言定頼)
- 65.恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋にくちなむ 名こそ惜しけれ (相模)
- 66.もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし (前大僧正行尊)
- 67.春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ (周防内侍)
- 68.心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな (三条院)
- 69.あらし吹く み室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり (能因法師)
- 70.さびしさに 宿をたち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ (良暹法師)
- 71.夕されば 門田の稲葉 おとづれて 葦のまろやに 秋風ぞ吹く (大納言経信)
- 72.音にきく たかしの浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ (祐子内親王家紀伊)
- 73.高砂の をのへの桜 咲きにけり 外山のかすみ 立たずもあらなむ (前中納言匡房)
- 74.憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを (源俊頼朝臣)
- 75.契りおきし させもが露を いのちにて あはれ今年の 秋もいぬめり (藤原基俊)
- 76.わたの原 こぎ出でてみれば 久方の 雲ゐにまがふ 冲つ白波 (法性寺入道前関白太政大臣)
- 77.瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ (崇徳院)
- 78.淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜ねざめぬ 須磨の関守 (源兼昌)
- 79.秋風に たなびく雲の たえ間より もれ出づる月の かげのさやけさ (左京大夫顕輔)
- 80.長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは 物をこそ思へ (待賢門院堀河)
- 81.ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる (後徳大寺左大臣)
- 82.思ひわび さてもいのちは あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり (道因法師)
- 83.世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる (皇太后宮大夫俊成)
- 84.ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき (藤原清輔朝臣)
- 85.夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり (俊恵法師)
- 86.嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな (西行法師)
- 87.村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ (寂蓮法師)
- 88.難波江の 葦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき (皇嘉門院別当)
- 89.玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする (式子内親王)
- 90.見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変はらず (殷富門院大輔)
- 91.きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む (後京極摂政前太政大臣)
- 92.わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾くまもなし (二条院讃岐)
- 93.世の中は つねにもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも (鎌倉右大臣)
- 94.み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり (参議雅経)
- 95.おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に すみぞめの袖 (前大僧正慈円)
- 96.花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり (入道前太政大臣)
- 97.こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ (権中納言定家)
- 98.風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける (従二位家隆)
- 99.人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は (後鳥羽院)
- 100.百敷や ふるき軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり (順徳院)
https://www.samac.jp/search/poems_list.php
百人一首の歌番号順に並べた一覧です。歌と作者名をよみがな付きで記載。各歌の歌番号から、詳細ページにリンクしています。詳細ページでは、意訳などのほか、歌の読み上げも聞けます。
表の最後に、競技かるた序歌の「難波津に~」も加えました。
ほかに、むすめふさほせ(暗記グループ)と、種類順、決まり字と語呂合わせの一覧もあります。(上記の水色部分)
| 番号 | 歌 | 作者 |
| 001 | 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ | 天智天皇 てんぢてんのう |
| 002 | 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 | 持統天皇 じとうてんのう |
| 003 | あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 独りかも寝む | 柿本人麿 かきのもとのひとまろ |
| 004 | 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ | 山部赤人 やまべのあかひと |
| 005 | 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき | 猿丸大夫 さるまるだゆう |
| 006 | かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける | 中納言家持 ちゅうなごんやかもち |
| 007 | 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも | 阿部仲麿 あべのなかまろ |
| 008 | 我が庵は 都の辰巳 しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり | 喜撰法師 きせんほうし |
| 009 | 花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に | 小野小町 おののこまち |
| 010 | これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 | 蝉丸 せみまる |
| 011 | わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り舟 | 参議篁 さんぎたかむら |
| 012 | 天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ | 僧正遍昭 そうじょうへんじょう |
| 013 | 筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる | 陽成院 ようぜいいん |
| 014 | 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに | 河原左大臣 かわらのさだいじん |
| 015 | 君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ | 光孝天皇 こうこうてんのう |
| 016 | 立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む | 中納言行平 ちゅうなごんゆきひら |
| 017 | ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 唐紅に 水くくるとは | 在原業平朝臣 ありはらのなりひらあそん |
| 018 | 住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ | 藤原敏行朝臣 ふじわらのとしゆきあそん |
| 019 | 難波潟 短き芦の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや | 伊勢 いせ |
| 020 | わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ | 元良親王 もとよししんのう |
| 021 | 今来むと いひしばかりに 長月の 有り明けの月を 待ち出でつるかな | 素性法師 そせいほうし |
| 022 | 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ | 文屋康秀 ふんやのやすひで |
| 023 | 月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ 我が身一つの 秋にはあらねど | 大江千里 おおえのちさと |
| 024 | このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに | 管家 かんけ |
| 025 | 名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな | 三条右大臣 さんじょうのうだいじん |
| 026 | 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今一度の 行幸待たなむ | 貞信公 ていしんこう |
| 027 | みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ | 中納言兼輔 ちゅうなごんかねすけ |
| 028 | 山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば | 源宗于朝臣 みなもとのむねゆきあそん |
| 029 | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 | 凡河内躬恒 おおしこうちのみつね |
| 030 | 有り明けの つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし | 壬生忠岑 みぶのただみね |
| 031 | 朝ぼらけ 有り明けの月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 | 坂上是則 さかのうえのこれのり |
| 032 | 山川に 風のかけたる 柵は 流れもあへぬ 紅葉なりけり | 春道列樹 はるみちのつらき |
| 033 | 久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ | 紀友則 きのとものり |
| 034 | 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに | 藤原興風 ふじわらのおきかぜ |
| 035 | 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける | 紀貫之 きのつらゆき |
| 036 | 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ | 清原深養父 きよはらのふかやぶ |
| 037 | 白露に 風の吹きしく 秋の野は 貫き止めぬ 玉ぞ散りける | 文屋朝康 ふんやのあさやす |
| 038 | 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな | 右近 うこん |
| 039 | 浅茅生の 小野の篠原 忍れど あまりてなどか 人の恋しき | 参議等 さんぎひとし |
| 040 | 忍れど 色に出でにけり 我が恋は 物や思ふと 人の問ふまで | 平兼盛 たいらのかねもり |
| 041 | 恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひ初めしか | 壬生忠見 みぶのただみ |
| 042 | 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは | 清原元輔 きよはらのもとすけ |
| 043 | 逢ひ見ての 後の心に 比ぶれば 昔は物を 思はざりけり | 権中納言敦忠 ごんちゅうなごんあつただ |
| 044 | 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし | 中納言朝忠 ちゅうなごんあさただ |
| 045 | あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな | 謙徳公 けんとくこう |
| 046 | 由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな | 曾禰好忠 そねのよしただ |
| 047 | 八重葎 茂れる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり | 恵慶法師 えぎょうほうし |
| 048 | 風をいたみ 岩打つ波の おのれのみ くだけて物を 思ふ頃かな | 源重之 みなもとのしげゆき |
| 049 | みかき守 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ 物をこそ思へ | 大中臣能宣朝臣 おおなかとみのよしのぶあそん |
| 050 | 君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな | 藤原義孝 ふじわらのよしたか |
| 051 | かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを | 藤原実方朝臣 ふじわらのさねかたあそん |
| 052 | 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな | 藤原道信朝臣 ふじわらのみちのぶあそん |
| 053 | 嘆きつつ 独り寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る | 右大将道綱母 うだいしょうみちつなのはは |
| 054 | 忘れじの 行く末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな | 儀同三司母 ぎどうさんしのはは |
| 055 | 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ | 大納言公任 だいなごんきんとう |
| 056 | あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今一度の 逢ふこともがな | 和泉式部 いずみしきぶ |
| 057 | めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな | 紫式部 むらさきしきぶ |
| 058 | 有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする | 大弐三位 だいにのさんみ |
| 059 | やすらはで 寝なましものを さ夜更けて 傾くまでの 月を見しかな | 赤染衛門 あかぞめえもん |
| 060 | 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立 | 小式部内侍 こしきぶのないし |
| 061 | いにしへの 奈良の都の 八重桜 今日九重に 匂ひぬるかな | 伊勢大輔 いせのたいふ |
| 062 | 夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関は許さじ | 清少納言 せいしょうなごん |
| 063 | 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな | 左京大夫道雅 さきょうのだいぶみちまさ |
| 064 | 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 | 権中納言定頼 ごんちゅうなごんさだより |
| 065 | 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ | 相模 さがみ |
| 066 | もろともに あはれと思へ 山桜 花より外に 知る人もなし | 前大僧正行尊 さきのだいそうじょうぎょうそん |
| 067 | 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ | 周防内侍 すおうのないし |
| 068 | 心にも あらで憂き世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな | 三条院 さんじょういん |
| 069 | 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり | 能因法師 のういんほうし |
| 070 | さびしさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ | 良暹法師 りょうぜんほうし |
| 071 | 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く | 大納言経信 だいなごんつねのぶ |
| 072 | 音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の 濡れもこそすれ | 祐子内親王家紀伊 ゆうしないしんのうけのきい |
| 073 | 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 たたずもあらなむ | 前中納言匡房 さきのちゅうなごんまさふさ |
| 074 | うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを | 源俊頼朝臣 みなもとのとしよりあそん |
| 075 | 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり | 藤原基俊 ふじわらのもととし |
| 076 | わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波 | 法性寺入道前関白太政大臣 ほっしょうじにゅうどう・・・ |
| 077 | 瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ | 崇徳院 すとくいん |
| 078 | 淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守 | 源兼昌 みなもとのかねまさ |
| 079 | 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ | 左京大夫顕輔 さきょうのだいぶあきすけ |
| 080 | 長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは 物をこそ思へ | 待賢門院堀河 たいけんもんいんのほりかわ |
| 081 | ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有り明けの 月ぞ残れる | 後徳大寺左大臣 ごとくだいじのさだいじん |
| 082 | 思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり | 道因法師 どういんほうし |
| 083 | 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる | 皇太后宮大夫俊成 ・・ぐうのだいぶしゅんぜい |
| 084 | ながらへば またこの頃や 忍ばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき | 藤原清輔朝臣 ふじわらのきよすけのあそん |
| 085 | 夜もすがら 物思ふ頃は 明けやらで 閏のひまさへ つれなかりけり | 俊恵法師 しゅんえほうし |
| 086 | 嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな | 西行法師 さいぎょうほうし |
| 087 | 村雨の 露もまだ干ぬ 槇の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ | 寂蓮法師 じゃくれんほうし |
| 088 | 難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき | 皇嘉門院別当 こうかもんいんのべっとう |
| 089 | 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする | 式子内親王 しょくしないしんのう |
| 090 | 見せばやな 雄島の海人の 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変はらず | 殷富門院大輔 いんぷもんいんのたいふ |
| 091 | きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む | 後京極摂政前太政大臣 ごきょうごくせっしょう・・ |
| 092 | わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし | 二条院讃岐 にじょういんのさぬき |
| 093 | 世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ 海人の小舟の 綱手かなしも | 鎌倉右大臣 かまくらのうだいじん |
| 094 | み吉野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣打つなり | 参議雅経 さんぎまさつね |
| 095 | おほけなく うき世の民に 覆ふかな 我が立つ杣に 墨染の袖 | 前大僧正慈円 さきのだいそうじょうじえん |
| 096 | 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり | 入道前太政大臣 にゅうどう・・・ |
| 097 | 来ぬ人を 松帆の浦の 夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ | 権中納言定家 ごんちゅうなごんさだいえ |
| 098 | 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける | 従二位家隆 じゅにいいえたか |
| 099 | 人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふ故に もの思ふ身は | 後鳥羽院 ごとばいん |
| 100 | ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり | 順徳院 じゅんとくいん |
| 序歌 | 難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今を春べと 咲くやこの花 | 王仁博士 わにはかせ |
百人一首
- 1.秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ (天智天皇)
- 2.春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 (持統天皇)
- 3.あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む (柿本人麻呂)
- 4.田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ (山部赤人)
- 5.奥山に もみぢ踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき (猿丸大夫)
- 6.かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける (中納言家持)
- 7.天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも (安倍仲麿)
- 8.わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり (喜撰法師)
- 9.花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに (小野小町)
- 10.これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関 (蟬丸)
鎌倉の”春”2023
Spring has come to everywhere, though it has been still cold. Visiting temples, shrines and froral gardens was my most favorite passtime until I had a big trouble. I wrote that after the stroke the saddiest thing I needed to give up (see a memo) was my besat favorite hobboy going out for a walk in Kamakura with my camera! I thought it was my perpetual joyful activities.

Then, I found a wonderful blog about flowers in Kamakura. Looking at it becomes one of my favorite passtimes other than listening to music. Today I realized/ thought I did not need to give up of it, I can visit the sites again, not entire area but some, in two or three years!!! What a good idea! Until then, I put some flower photos from “Today’s Kamakura” blogsite. I was amazed by the author’s sense. She/he visits the same sites, and almost the same spots I like, such as white plum tree at Engaku-ji. So I feel I am visiting the site the same as before by myself!! Not only atEngakuji, but also Kosoku-ji, Hase Temple, Ryuho-ji and so on.
浄妙寺


鶴岡八幡宮



円覚寺




浄智寺



大船フラワーセンター





サルスベリの木の根元










長谷寺













“The sun will still rise tomorow!”
“The sun will rise tomorrow. It always does, and all the wishing in the world for the way things were, or for what they could have been, won’t change that. It won’t change how things are.” ― Elizabeth Scott, Something, MaybeRead more quotes from Elizabeth Scott
でも、私がThe sun will still rise tomorow!を見つけたのはこちらのスピーチで。
2013年にニュージーランドで同性婚を認める法案が出来たとき、賛成票を投じた1人のおじさん議員が議会で語った内容。当時も世界中で賞賛されたスピーチ。Maurice Williamsonさん
↑このスピーチには前段があり、前段で彼は自分に向けられた非合理な反対意見や姑息なクレームの数々を紹介した上で、「それでも反対派の多くは常識的な方だ」と述べ核心に入っていく。 この演説を一流にしてるのはそこ。
1,000万回再生“同性婚スピーチ”のNZ元議員に聞く
Former New Zealand MP Maurice Williamson becomes gay icon in Japan
Posted Thu 30 Nov 2017 at 3:21pmThursday 30 Nov 2017 at 3:21pm,
Maurice Williamson’s ‘big gay rainbow’ speech
When New Zealand MP Maurice Williamson made his “big gay rainbow” speech to the country’s parliament in 2013, he hoped it would influence the debate on same-sex marriage laws.
What he could not have predicted was that the same speech would see him become a gay icon in Japan four years later.
Mr Williams, who is now New Zealand’s Consul General to the United States, told fellow MPs that: “All we are doing with this bill is allowing two people who love each other to have that love recognised by way of marriage. That is all we are doing“.
“We are not declaring nuclear war on a foreign state. We are not bringing a virus in that could wipe out our agricultural sector for ever. We are allowing two people who love each other to have that recognized, and I can’t see what’s wrong with that for love nor money.
“But I give a promise to those people who are opposed to this bill right now. I give you a watertight guaranteed promise. The sun will still rise tomorrow.”





















































