以前より「もっと知りたい」と思っていた「恨」の概念が、韓国統一教会韓鶴子Hak Ja Han Moonの「逮捕」のnewsにつながって出てきた。9/23・・・ここで少し勉強してみたい。

📚「恨(ハン)」は、朝鮮半島に根付く深い悲哀や痛恨、そしてそれを乗り越えたいと願う民族的な情緒を指す概念で、韓国人の国民性や文化に深く関連しています。単なる「恨み」とは異なり、抑圧されてきた歴史の中で蓄積された感情であり、韓国社会におけるデモのエネルギー源や、国民的アイデンティティの形成に影響を与えてきました。
「恨(ハン)」の主な特徴
深い悲しみと無念:長い歴史の中で経験してきた侵略や抑圧など失われたものへの悲しみや無念の念が含まれます。
エネルギー源:感情のしこりとして蓄積されるだけでなくそれを乗り越え、解放したいという強いエネルギーも持ち合わせます。
民族的アイデンティティ:文学者や学者が分析したことで韓国人の民族的なアイデンティティを理解する上で不可欠な概念となりました。文化や社会への影響:韓国の文学、映画、ドラマ、そして政治的なデモのエネルギーなど、様々な形で韓国文化や社会に影響を与えています。
朴パク・イムン異汶が「恨という概念が韓国文化一般を理解するための鍵であると主張されて強調された」と述べているように韓国人の情緒,心情風景,精神構造,韓国文化,韓国社会,そして韓国人そのものを理解するための鍵キーコンセプト概 念となっている。恨という言葉自体は辞書的な意味では,「몹시 원망스럽고 억울하거나 안
타깝고 슬퍼 응어리진 마음. (すごく悔しくてやりきれない,切なく悲しくしこりとなった心),한이 맺히다.(恨が結ばれる),한을 품다. (恨を抱く),한이 서리다. (恨を心のなかに秘める),類語 원한(怨恨),慣用句・ことわざ 한을가슴에 박다. (恨を胸に抱く),영영 풀지 못한 한을 품게 하다. (永遠に解くことのできない恨を抱くようになる)」(国立国語院 標準国語大辞典)と記載されているありきたりの言葉である3)。
しかし,勿論,このような辞書的な意味だけで,韓国人そのものを理解するための鍵概念とされている概念を理解することは不可能である。
恨という概念の複雑さ,さらに「韓国的なもの」として理解されている状況は,日本の「わび」,「さび」,「幽玄」,「もののあわれ」などの概念の複雑さ,それが「日本的なもの」と理解されている状況と似ている。上別府 正信 (Masanobu Kamibeppu)・・中央大学