🐈I Am a Cat, Soseki Natsume

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我儘な人間のことが、時折気の毒になる――。
日本一有名なネコの可笑しな人間観察日記。
昭和36年刊行の新潮文庫版は123刷、228万部超え! 今なお色褪せぬ、漱石40歳の処女小説。

中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。俳人・高浜虚子のすすめのよって書かれた。

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夏目漱石の俳句

漱石の俳句は、自身の心情や日常のひとコマを詠んだものが多いです。


菫程な小さき人に生れたし(すみれほどな ちいさきひとに うまれたし)
あるほどの菊抛げ入れよ棺の中(あるほどの きくなげいれよ ひつぎのなか)
木瓜(ぼけ)咲くや漱石拙(せつ)を守るべく(ぼけさくや そうせきせつを まもるべく)
叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉(たたかれて ひるのかをはく もくぎょかな)
秋風やひびの入りたる胃の袋(あきかぜや ひびのいりたる いのふくろ)
猫に恋の歌詠ませけり(ねこにこいの うたよませけり)

季節別の代表句


【春】
春の水岩を抱いて流れけり
春の夜や妻に教はる荻江節
【夏】
かたまるや散るや蛍の川の上
曼珠沙華あつけらかんと道の端(※晩夏〜初秋)
無人島の天子とならば涼しかろ
【秋】
草刈の籃(かご)の中より野菊かな
朝貌(あさがお)や惚れた女も二三日
【冬】
東西南北より吹雪哉
愚陀仏は主人の名也冬籠

夏目漱石の句

March 19/1998   木瓜咲くや漱石拙を守るべく  

May 03/1998   青葉がちに見ゆる小村の幟かな

September 03/1998   草刈の籃の中より野菊かな

November 07/1998   あるほどの菊抛げ入れよ棺の中

March 22/2000   連翹の奥や碁を打つ石の音

June 24/2002    鳴きもせでぐさと刺す蚊や田原坂

November 09/2005   空狭き都に住むや神無月

November 21/2007   秋風や屠られに行く牛の尻

May 07/2008   ふるさとの笹の香を咬むちまきかな  (小杉天外)

May 04/2011   若葉して手のひらほどの山の寺

March 25/2012  雀来て障子にうごく花の影

September 24/2014   京に二日また鎌倉の秋憶ふ

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